きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

タグ:#東カナダ

image

ノバスコシア州の東部に位置するケープ・ブルトン島は、スコットランド人が多く移住し、現在もその伝統が色濃く残る島です。周りを海に囲まれ、断崖や砂浜、山には緑と四方八方に大胆な景色が広がるこの島は、ドライブに最適。道の状態は日本ほど整っていませんが、景色は最高です。実際、日本の自動車CM撮影が行われることもあるそう。

ドライブ中に、鉄橋から海にダイブしている、こんな風景に出会いました。今の日本では、危ないから、とお咎めを受けそうな彼らですが、私も昔は同じようなことをしておりました。与えられた環境の中での最大限の楽しみ方を模索するのは、日本もカナダも変わらないというのは面白い。こんなところで懐かしい風景に出会うとは。
CB1
 
ドライブ中、目にするたびに食べたくなってしまうのがアイスクリーム。"What's The Scoop" の看板に惹かれ、車を停めました。
CB4

盛りが良いのが嬉しいです。カナダのアイスクリームは、必ず期待を超える量を盛ってくれます。たったそれだけで、ただの仕入れたアイスクリームが特別おいしく感じたりするのですから、盛った時点で勝負あり!です。
 CB3

PEIじゃがいも畑
プリンスエドワード島は、赤土の島。この色は、土に含まれる鉄分によるもので、これが肥沃な土壌をつくっています。この豊かな大地から生まれるのが、島の名産、じゃがいもです。

たかがじゃがいも、されどじゃがいも。じゃがいもが美味しいから、フライドポテトもマッシュポテトもとびっきり美味しい。日本で好んではフライドポテトを食べない私ですが、カナダではその美味しさに、付け合わせのポテトが毎回楽しみです。ここ、プリンスエドワード島のポテトはまた格別。

こちら、脇役のマッシュポテトが主役級に美味しいです。スペアリブとエビも絶品ですが、ポテトは間違いなく助演男優賞。
PEI15


海岸も赤いです。
赤土の島ということは『赤毛のアン』の中にも登場しますが、それを意識して『Anne of Green Gables』に『赤毛のアン』と邦題をつけたとしたら、村岡さん、すごいです。
PEI20


島へのかけ橋、コンフェデレーションブリッジができて、島の自然が失われるのではないかという心配の声があったようですが、そこには自然はそのまま。昔から変わらないであろう風景が、広がっています。

海藻を採る方法も昔ながら。
PEI1

ロブスター漁も昔ながら。
PEI2

いちご狩りは、野で摘みます。味も、昔ながら。甘酸っぱくて、小さいのに力強い味がします。
PEI7

PEI8

教会は、昔から変わらず、人々の生活に寄り添っています。
PEI教会

灯台も、昔から変わらず、今日も海を見守り続けています。
PEI11


 おすすめ

The Great George(シャーロットタウンで宿泊)
http://thegreatgeorge.com/ 

Sim's Corner(シャーロットタウンで食事)
http://simscorner.ca/ 

Kindred Spirits Country Inn(キャベンディッシュで宿泊)
http://www.kindredspirits.c

『赤毛のアン』を生んだ地、プリンスエドワード島。

この島へのアクセスは、空路、陸路、航路の3つです。どの方法でもワクワクしますが、今回、この橋を渡りたくて、陸路(車)にしました。

島へのかけ橋、コンフェデレーションブリッジ。1997年に開通した全長12.9kmのこの橋は、瀬戸大橋とほぼ同じ長さです。冬は海面が氷るため、航路が機能しなくなる中で、橋の開通は島の長年の悲願だったそう。

さあ、島へのプロローグは10分ほど。さっきまで降っていた雨も止んで、虹が迎えてくれました。
PEI5





ルーネンバーグ 小屋
ハリファックスから南西に100km、色とりどりの家が建ち並ぶ街ルーネンバーグ。

海に面したこの街は、かつては漁業や造船業で栄えた港町。その昔、大英帝国が築いた北米植民地の特色を今に残していることから、世界遺産に指定され、現在は観光が主な産業です。

一日あれば街歩きを充分に楽しめる、こじんまりとした街ですが、たくさんの発見と歴史を守る人々の誇りを感じ、暮らしてみたい衝動に駆られました。

この街並みと家々の佇まいは、ともすると「かわいい」を連発したくなるところですが、「かわいい」とはちょっと違う気がします。どうして日本人は何でもかんでも「かわいい」と言うんだ?とカナダ人から皮肉まじりに指摘されたことが頭をよぎり、もっと違う形容詞があるはず、と考えながら、歩きました。

カラフルに彩られた家々は、その昔、船用の余ったペンキを塗ったことから始まったとか。
空を見上げれば、色んな魚が。まるで空を泳いでいるみたいです。

ひとことで形容する必要ないじゃない。そんな気にもなってきましたが。

鮮やかな街、ルーネンバーグ。

空気や風、空や海の清々しさ、匂いも一緒に感じて、そんなことばがしっくりきました。歴史があるのにこんなにも鮮やかでフレッシュな街は、あるようで無いのかも知れません。写真で見た時の、カラフル、かわいいという印象も、実際に見て感じると違ってきます。

だから旅はおもしろい。
6

7




ハリファックス
モントリオールを19時に出発してから22時間。1346kmの旅は、車窓を絶え間なく移り変わる風景と3回の食事に、飽きることなく無事終点ハリファクスに到着しました。

ちなみに運賃は片道約CA$250。繁忙期前でしたので、随分お得なディスカウント価格で購入できました。たまたま買えたらラッキーです。定価はCA$600以上ですので。

さて、ノバスコシア州の州都、ハリファクス。海に面したこの街に到着した瞬間、潮の匂いに懐かしさがこみ上げました。故郷に戻って来たような。海があると落ち着くのは、幼い頃から染み付いた感覚なのですが、どこの海でも同じように感じるのは、海がつながっている故なのかも知れません。

ハリファクスから見える海は、ヨーロッパにもインドにも、そして日本にもつながっています。今から100年以上前、豪華客船タイタニック号の海難事故が起こったのが、ここから1130km離れた海の上。惨事の後、救助の拠点となったハリファクスには、現在も多くの犠牲者が眠っています。また、大西洋海洋博物館には、タイタニック号ゆかりの品が数多く展示されていて一見の価値ありです。

タイタニック号は1997年の映画『タイタニック』でその名が広がりましたが、私にとってのタイタニックは、『ニューホライズン』中3の時の英語の教科書です。
「新しい地平線」という希望に満ちあふれた名前の教科書と、その中の悲劇の物語があまりにも対照的だと思ったのを覚えています。今思えば、かわいくない中学生でした。

タイタニック1

タイタニックの食事メニュー
タイタニック3

タイタニック号で使用されていた食器
タイタニック2


 

↑このページのトップヘ