きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

タグ:メープル



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アメリカ人にカナダのイメージを尋ねると、なぜかよく出てくる回答が「ベーコン」

アメリカでもベーコンはよく食べられているのに、なんだか可笑しいと思いつつ、そうなんだ、と聞き流しています。

写真は、先日アメリカで食べたメープルベーコン。わたくし、特にベーコン好きでもないので、食べるとしたら外でいただく朝食の時くらいですが、メープルシロップに漬けて作られた自家製ベーコンは、柔らかく、そして肉のうまみが凝縮されて、ベーコン経験が少ない人生史上で間違いなく最高の逸品でした。

メープルのほのかな甘さとベーコンの塩加減の合うことったら。

そういえば、この甘さとしょっぱさの組み合わせ、こちらではよく出会います。例えば、同じくベーコンチップを振りかけたサラダのドレッシングが甘かったり、ピーナツバターとマーマレードの組み合わせのサンドイッチだったり。カナダでもアメリカでも基本的に料理に砂糖を使いませんが、メープルや蜂蜜などでしっかり甘味は登場し、しかも塩分との組み合わせで病みつき度が増してしまいます。

身体には良くないかも、と懸念しつつも、たまにはいいかな。
美味しいものを食べた後は、間違いなく幸せになりますので。



カバナシュクル1
日本でもおなじみのメープルシロップ。ケベックはメープルの紅葉が有名なので、メープルシロップも秋のイメージが強いのですが、実はその旬は春先。今が、まさにメープルシロップの季節です。

メープルシロップはメープルの樹液を煮詰めて作られます。1リットルのメープルシロップを作るのに必要な樹液は40リットル。樹液を集めて煮詰める作業は、今でこそ大きな工場でも行いますが、昔は砂糖小屋、フランス語でCabane à sucre(カバナシュクル)と呼ばれる小さな小屋で行われていました。

この時期、今も残るカバナシュクルでは、メープルシロップの収穫祭が行われていて、昔ながらの伝統料理を楽しめます。
この料理、初めて体験したときは驚きでした。オムレツやポテト、パンケーキ、メープルで作ったソーセージにコールスローなどの素朴な料理な料理が運ばれてきて、好きなだけお皿に盛ってくれるのですが、この全てにメープルシロップをたっぷり、なみなみとかけていただくのです。
おかずに甘いシロップ?と最初は恐る恐るちょっとずつかけておりましたが、メープルシロップの自然本来のすっきりした甘みがよく合います。メープルを存分に味わうための脇役としてこれらのおかずがあると思えるほどです。

さて、料理を好きなだけ堪能し、デザートのメープルタルトをいただいたら、さらにお楽しみ、雪の上に煮詰めたメープルシロップを流してつくるメープルタフィーが待っています。
メープル
メープル2
これがなければ春は始まらない、毎年の必須行事。モントリオール郊外には200ものカバナシュクルがあり、各家庭やグループで行きつけのカバナシュクルがあったりします。私などは色々行ってみたいので、今年はどのカバナシュクルへ行こうか、というのがこれまた楽しい悩みです。
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モントリオールから近いカバナシュクル
Cabane à Sucre Bouvrette

Sucrerie de la Montagne

モントリオールで大人気のレストランのカバナシュクル、こちらも大人気で予約困難
Cabane à Sucre Au Pied de Cochon


お祭り
冬の終わりを告げるお祭り、Cabane Panache et bois rondという「木こり祭り」が、今週末、モントリオールのベルダン地区で開催されます。

このお祭りでは、音楽はもちろん、昔ながらの料理や身体を温めるウイスキー(カナダ産のクラウン・ロイヤル)の他、丸太カットの実演ショー、紙作りのワークショップなど、木こりにまつわる様々なイベントを楽しめますが、その中で面白いのが「床屋」の出店。昔は床屋が木こりのキャンプを転々とし、今で言う「出張ヘアカット」をしたそうです。

また、メープルシロップの収穫時期を間近に控え、その前哨戦とも言えるこのお祭りでは、メープルトフィが無料で提供されます。煮詰めたメープルシロップを雪の上に垂らすことで急速に冷やして柔らかな飴(トフィー)にする、ケベコワなら必ず体験したことがある春の風物詩。自然の恵みを体感しましょ。
メープル

Cabane Panache et bois rond 2018


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