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アメリカ、特にカリフォルニアやテキサスなどではメキシコ料理は定番です。

メキシコ人も多く、英語とスペイン語が併記され、TVチャンネルにもスペイン語のチャンネルがあったりします。

ヒューストンでのこの日のブランチは、Phoenicia(フェニシア)というスーパーに併設されたカフェバー、Market Barで。南米のエッセンスを取り入れたメニューが多く、この日選んだ卵料理も、赤や黄色のパプリカ、玉ねぎをちょっぴり辛いトマトソースで煮込んだものを半熟卵と一緒にいただくというもの。添えてあるのはピタチップス。個人的にはパン、あるいはピタでもチップにせずソフトなままのの方が嬉しいのですが、この国では、ふんわりしっとりが日本ほど尊重されず、クリスピーで顎(あご)を使う食感が好まれるようです。トーストなども、若干焼きすぎで出てきますし、ケーキのスポンジも、しっかりした食感があります。

もともと焼きすぎは好きでないのですが、そこで出されたものはそういうものとしていただく方が、その土地の一般的なもの、普段のもの、もっと大きなところでいうと「食文化」がわかります。

子どもの頃は、ハンバーガーとピザとホットドッグがアメリカの「食」だと思っていましたが、今やメキシコ料理がそれらを凌いでいます。メキシコ料理はヘルシーでバランスも良いので、南部からじわじわと北の方へ広がっていきそうです。

モントリオールからアメリカに遊びに行った知人は、まず行きたいレストランとして、メキシカンファーストフードのChipotle(シポトレ)を挙げました。メキシコ料理がアメリカ合衆国を縦断してモントリオールに広まるのも、そんな遠い未来ではないかも知れません。