きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

タグ:ヒューストン

FullSizeRender
ブランチは朝昼兼用の食事、10時から12時くらいが目安だと思うのですが、休日のスタートが遅い私たち、いつも12時~13時くらいからがブランチタイムです。

この日はさらに遅くて15時近く。もう、おやつタイムです。

オーダーしたのは、フルーツワッフル。本物のメープルシロップが添えられています。やはり安価なパンケーキシロップとは違い、上品な甘さで滋味深い。そして、カルダモン風味のホイップクリーム。こちらもアメリカでは珍しく、乳脂肪の生クリームをホイップしたもの。口の中でスッと融けていきます。

食べ終わったら17時近く。ずいぶんのんびりできました。週末のエネルギーチャージ、遅めながら完了です。


FullSizeRender
たまには新しいブランチスポットへ行ってみよう、ということで、スマホで検索、Google Naviに従い、到着した、Cafe Brasil
その名の通りラテンムードが漂うカフェで、スタッフは若干のんびりしていますが、フードはなかなか良い感じ。
FullSizeRender
オーダーしたアボカドトーストは、ハードなパンの上に、自家製アボカドディップ、タブーレ(穀物)、レモンガーリックドレッシングで和えたベビーリーフ、オーバーイージー(両面焼き)の卵焼き、という構成。タブーレの食感はナッツほど強くなく、丁度良いアクセントな上、ヘルシー感満点で、完璧なバランスです。
量的にもちょうど良く、期待以上の満足感に浸っていたら、目玉焼き&ベーコンの王道セットを平らげて、まだ足りないと席を立った旦那、しばらくしてショコラティンとカプチーノをそれぞれ2つ運んできました。
FullSizeRender
彼からの「甘いものほしい?」との問いに「ノーサンキュー」と答えても、かなりの確率でこういうことが起こります。空腹スペースを軽く超える量でしたが、私の分が目の前にしっかりあるし、気を利かせてくれたのだし、ありがたく一口頬張ると。これがかなり美味しいではありませんか。アメリカのクロワッサンやデニッシュ系は、ほとんど当たりがないと思っていましたが、こんな意外なところで、フレッシュなふんわりサックリショコラティンに出会えるとは、全く思ってもみませんでした。

スタッフはゆるく、凄腕シェフがいるようには思えないからこそ、こういう驚きが記憶に刻まれます。HPには、パンはSlow Dough Breadというベンダーから仕入れていると書かれているので、このショコラティンもそこが作っているのかも知れません。何でも自家製が良いとも限らず、信頼のおける仕入先を見つけて上手な商品のセレクトをする方がうまくいったりする良い例のようです。
 
カプチーノも見た目は素朴ですが、コーヒーの強さとミルクのバランスがちょうど良く、美味。 ブラジルのカフェもこんな感じかしら?と、南半球に想いを馳せる充実したブランチでした。
 

FullSizeRender
ブランチの後、デザートが食べたいと言い出した旦那。割と健康に気を使いますが、良い意味で食へのこだわりがないため、好き嫌いなく何でもよく食べます。

そんな彼が、よせばいいのに、商品知識のあまりないサービス係の女の子に、どのデザートがカロリーが低いか、などと尋ねています。この女の子がカロリーについては正解を出せないこと、このお店のケーキのポーションがかなり大きいことはわかっていましたが。

案の定、返ってきた答えは「チーズケーキ」

いや、チーズケーキはカロリーが高いでしょ、と言いたいところでしたが、彼も彼女も「そうなんだ」「そうなのよ」と意見が合致していて、何だかかわいそうになり、やめました。

で、オーダーして出てきたのが写真のチーズケーキ。写真ではわかりにくいですが、日本のそれの倍以上ある、濃厚なニューヨークスタイルチーズケーキでした。甘さもしっかり。

美味しかったから良いのですが、果たしてこれで低カロリーのケーキを食べたと安心、満足できるのがすごい。知らないって怖いな、しかも彼が特別ではなく、こういう感覚の人が多い北米大陸。ま、休日ですし、ポジティブに「おおらか」と捉えておきましょう。


FullSizeRender
アメリカ、特にカリフォルニアやテキサスなどではメキシコ料理は定番です。

メキシコ人も多く、英語とスペイン語が併記され、TVチャンネルにもスペイン語のチャンネルがあったりします。

ヒューストンでのこの日のブランチは、Phoenicia(フェニシア)というスーパーに併設されたカフェバー、Market Barで。南米のエッセンスを取り入れたメニューが多く、この日選んだ卵料理も、赤や黄色のパプリカ、玉ねぎをちょっぴり辛いトマトソースで煮込んだものを半熟卵と一緒にいただくというもの。添えてあるのはピタチップス。個人的にはパン、あるいはピタでもチップにせずソフトなままのの方が嬉しいのですが、この国では、ふんわりしっとりが日本ほど尊重されず、クリスピーで顎(あご)を使う食感が好まれるようです。トーストなども、若干焼きすぎで出てきますし、ケーキのスポンジも、しっかりした食感があります。

もともと焼きすぎは好きでないのですが、そこで出されたものはそういうものとしていただく方が、その土地の一般的なもの、普段のもの、もっと大きなところでいうと「食文化」がわかります。

子どもの頃は、ハンバーガーとピザとホットドッグがアメリカの「食」だと思っていましたが、今やメキシコ料理がそれらを凌いでいます。メキシコ料理はヘルシーでバランスも良いので、南部からじわじわと北の方へ広がっていきそうです。

モントリオールからアメリカに遊びに行った知人は、まず行きたいレストランとして、メキシカンファーストフードのChipotle(シポトレ)を挙げました。メキシコ料理がアメリカ合衆国を縦断してモントリオールに広まるのも、そんな遠い未来ではないかも知れません。


FullSizeRender
随分昔から、料理やお菓子の写真を撮っています。食に関するものは何でも興味がありますし、参考になりますから。

でも、一緒に食事に行った相手には、これが楽しいことではない場合もあります。旦那は、どうして食べ物の写真を撮るのか理解できない、と言います。確かに彼にとっては「クール」ではない行為なのです。それでも、食事前の「いただきます」のタイミングに写真を撮る一呼吸をくれるようになっています。

しかし、お腹が空いているときなどは、これを忘れます。それが上の写真。アボカドを一切れ食べてしまいました。そして、思い出したようにフォークを引っ込めましたが、向こうで待ち構えております。

手が邪魔!(フレームに入る!)と注意を促すと、手を引っ込めました。頬づえをつき、「全く、、」といわんばかりの顔で見ています。
FullSizeRender
そこまでして撮ることではなかった、つまらないことをしたな、と思いました。

ちなみに写真は、いつものパブのコブサラダです。



B78BFD79-83DD-4AA4-8F5D-DD0E88F41A55
さて、今日はヒューストンのパブについて。

いつものパブになりつつあるこのお店、世界各国からのビールを取り揃えていますが、やはりアメリカ南部とあってか、スッキリ感重視のビールが多いです。猛暑猛暑のヒューストンでは、ケベックビールようなホワイトビールではなく、水のように飲めるビールが好まれるのでしょう。

写真は、オーダーの定番プレッゼル。ソフトで大きなプレッゼルに、クリームチーズソースやマスタードを付けていただきます。

このパブが「いつものパブ」になったのは、アクセス、雰囲気、味が全て良いから。このプレッゼルもホームメイドで本当に美味しく、パブで出される料理の期待値を遥かに超えています。なかなか美味しいパンに出会えないヒューストンでは、貴重とさえ思えます。
46133329-1341-4434-A1DF-6E7DBB4ADAB8
もうひとつ、必ずオーダーするのが、トマトビスク。濃厚なトマトスープで、この完成度もかなりのもの。毎回オーダーしますが、毎回満足、次もオーダーしようと思うのです。

ビールがメインのパブですが、食事が丁寧に作られて美味、雰囲気も良く、最強です。
image

テキサス中心に店舗があります
Flying Saucer


↑このページのトップヘ