きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

タグ:カフェ

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今日は、モントリオールの新しいカフェをご紹介。

カフェの数が本当に多いモントリオール。ちょっと歩けばカフェがあり、それぞれ個性的な空間でコーヒーがいただけるのは、この街の大きな魅力でもあります。

そんな街に最近オープンした期間限定カフェの名は、F-MR Station
内装でピンときたかも知れませんね。

そう、列車を再利用したカフェです。
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voilà !
ほら、モントリオールを巡って走るメトロの車両です。

最近、発展が著しい Griffin Town の運河沿いにあり、カフェのみならず、周囲にも、音楽イベントやアーティストのためのスペース、ブティック、フリーのコンサートゾーンなどがあります。
今は期間限定ですが、2020年には車両を8台に増やして、ずっと営業する”Station”にするそう。
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いいでしょう?

場所はこちら、この夏の Must visit です。
Allée des Barges Montréal, QC H3J 1S1


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昨年11月にオープンした、上海のPeet's Cofee。2012年からドイツの JAB Holding Co.,の所有になり、本格的な世界進出第1号店の地として、ここ上海が選ばれたそうです。

Peet'sは東京にも2002年に進出、ほどなく撤退した経緯があります。今や世界を席巻するスタバとは店舗拡大において差が出ていますが、実はスタバよりも5年創業が早く、スタバのお手本だったとか。

2800㎡の上海スタバに比べてしまうと、360㎡と規模は小さく感じますが、それでも店内は広々としていて、テラスもあり、いつもお客さんでいっぱいです。
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ここのコーヒーは美味しい。コーヒー屋なので、当たり前と言えばそれまでですが、万人に好まれる美味しさだと思います。
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外へ出ると、豆を焙煎する香ばしい薫りが広がっていました。ロースター併設で、ここでローストしています。どうりでコーヒーがとびきり美味しいわけです。

Peet'sもスタバも、世界に向けての旗艦店を出すことからも、上海の価値がいかなるものかが伺えます。こうしてまた街の進化のスピードは増し、より魅力的な街になり、人も企業も集まり、、という、完全な勝ち組スパイラル。

お茶文化を持つ街に、コーヒー文化も育てば最強。街にはハイレベルな小さなカフェも増えています。





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モントリオールで営業していたカフェのお客さま。学生やノマドワーカー、近所の方々、ファミリー、と、客層はバラエティに富んでおりましたが、この方は、そのどの層にも当てはまらない存在感がありました。

いつもシックな黒のお洋服、サングラスをかけていることも多かったのですが、その姿を見るたびに思い出したのは、桃井かおりさん。

カフェの最後のお客様が彼女、うちの Momoiさんでした。オーダーは、アイスアメリカーノ。晴れた暑い日のことで、今でも鮮明に憶えています。

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モントリオールの大きなサンドイッチが名物のカフェ、サントロポール。

1976年オープン。今ほど健康やオーガニックと騒がれていない頃から、野菜たっぷりのサンドイッチを提供していました。

カラフルな店内、小さな裏庭もあり、誰かの家に遊びに来たような感覚。ボリュームはあってもヘルシーな感じのするサンドイッチ。そしてフェアトレードのオーガニックコーヒー豆を使用した自家焙煎コーヒー。

楽しく心地よく過ごせる空間と何度も行きたくなるメニューに、モントリオールらしさが溢れています。

ランチタイムは、サンドイッチハーフとスープのセットがおすすめ。他にも、ミルクシェイクなどのドリンク、アメリカンなケーキも美味です。
メニュー

ひとりでもいい時間が過ごせます
Cafe Santropol


絵の子
日曜の夕方、家族と一緒にやってくる女の子。
大人の中に子どもひとりなので、大人達が会話に夢中になっている間、暇を持て余している様子。そのうち席を立ち、カウンターにやって来て、私に話しかけるようになりました。

彼女が話すのはフランス語。
移民の多いモントリオールでは、子どもも「外国人慣れ 」していて、当然の如く母国語で話しかけてきます。外国人を目にすると、逃げるか、あるいは必死に知っている英単語を探して、結局「sorry」を連発するような、外国人コンプレックスの強い日本人とは違います。
ケベック訛りのフランス語で、言いたいことをどんどん言ってきます。相手が思い通りに動くまで。

彼女の「遊んで」という欲求と、他のお客さんへの対応とで板挟みになった私は、お絵描きでその場を凌ごうとしました。用意してあった色鉛筆で彼女の似顔絵を描いてあげて、あとはひとりでお絵描きしてもらおうという算段。

が、しかし。

少女漫画の主人公のようにキラキラお目々に描いてもらった自分を見て、お嬢ちゃんは大喜び。彼女の好奇心に火がついたようで、今度は「どうやって描くの?」という質問攻めが始まりました。
結局、カウンター越しにお絵描き教室をしながら、コーヒーを作ったり片付けをしたり、、と、いつも以上に忙しい日曜の夕方を過ごした私。営業が終わると、どっと疲れてクタクタでした。

子どもって大変。

後日、キラキラお目々の自画像は、額に入れて大事に部屋に飾られていると、彼女のお母さんがそっと教えてくれました。

ある時から、彼女はカウンターにやって来る回数が減り、ひとりで黙々とお絵描きをするようになりました。何か聞きたい、見せたい時だけ、私の仕事の様子を見ながら、タイミングを見計らってやって来ます。

少し淋しいな、などと思いつつ、高さの合わないテーブルに向かい、集中して絵を描く姿を見ていると、いずれ大学生になり、カフェで勉強している彼女がリアルに思い浮かびます。

彼女のこれからの日常は、様々なカフェと共にあるのでしょう。未来にどこかのカフェでまた会えそうな、そんな気がします。

その時は、一緒にコーヒーを飲みながらお話しましょう。ケベコワのフランス語で。





 

モントリオールにお店を出そう。そう決めたので、まず日本で始めることにしました。

それまでの私は、お菓子作りが趣味。手作りならば大概ほめられるということを経験から知っていたので、作ったものを友人や家族に振舞っていました。そして、よく言われるセリフを疑うことなく鵜呑みにしていたのです。

美味しい!これは売れるよ。 

30%ほどをリップサービスとして盛った反応と解釈していましたが、今となってはほぼ100%、食べた側のサービス精神によるものだったと思っています。なぜなら、私が作ったものを食べてコメントをくれた人たちからお代はいただいていないのですから。

お金を支払う代わりの誉めことば。そう言ってしまうと極端かも知れませんが、ヒトがお金を使うには理由がある。このことは、自分のお店をやって初めて実感した事実でした。

「これは売れるよ」と賞賛されたシュークリーム。開店当初がマックス。あとは日が経つにつれて少しづつ販売数が落ちていきました。

その時には、現実を認めたくない私がいました。初日からしばらくは完売。徐々に終了時間が延びて、閉店ギリギリで完売、そして1個、2個と残る日が出てきました。自分一人だったら、そのままズルズルと残る日に耐え切れず、割引で販売、などということを考えたでしょう。いわゆる、縮小均衡の考え方。

それを救ったのは、ワーホリでカナダに行き、たい焼き屋をオープンさせたツワモノ。海外でお店ができる、と思わせてくれた人でした。
http://montrealcake.blog.jp/preview/edit/d190ab3477595a443180fcf80e8f26df 

彼の指示により、お菓子類はショーケースから撤去。商品のテコ入れが始まりました。

つづく

モントリオールで営業していたカフェ、週末になると、客層が少し変わります。大学生やファミリーが加わって、終日店内もテラスも一層賑やかになりました。

お店からワンブロック南に住んでいたご家族。平日は3歳くらいのお嬢ちゃんがパパとお店に来ていましたが、週末になると奥さんも一緒になって、テラス席でいつものオーダーをします。奥さんはお腹が大きく、旦那さんがマメに動いていました。

「イクメン」という呼び名が先歩きして、現実が追いついていない日本とは大違い。モントリオールのパパたちは、本当によく子どもの面倒を見ます。男性が育休をとるのも何ら珍しいことではありません。 というのも、ケベック州では育休も一部有給、普段の給料の70%をもらえるというのですから、ジョワドヴィーヴル(人生楽しく!)の精神に則れば、それは自然な選択と言えるでしょう。

さて、ある週末、このご家族に奥さんの姿がありませんでした。お腹もかなり大きかったので、いよいよかなと察したところ、ビンゴ!何と、次週の平日に、新しい家族の一員を連れて4人で来店してくれました。

病院のガラス越しに見るような新生児が、パパに抱かれてカフェにいる。聞けば生後5日目とか。何がというわけではないのですが、私は気が気でなく、落ち着かない半日を過ごしました。

それにしても、何と大らかなのでしょう。

そういえばこの奥さん、出産前もアイスコーヒーの一番大きなサイズを、おかわりまでして好きなだけ飲んでいました。妊娠中のコーヒーは控えた方が良いと聞いた気がしますが、あまり神経質にならない方が、よほど精神衛生上良いのでは?と思わせてくれました。

ちなみに、カナダの出産は無痛分娩。痛くないそうです。だからママも復帰が早く病院に入院することもありません。お腹を痛めて生んだ子なんだから、というセリフも聞くことはありません。

こうしてうちの常連さんになった最年少のベビー、平日はパパに連れられて3人で、週末は奥さんも一緒に4人でご来店、いつもとびきりの笑顔を振りまいてくれました。奥さんは出産後ほどなくして仕事復帰をしたようです。

女は強し。

ファミリー




 

モントリオールのカフェメニューはフランス語、その中に「アロンジェ」というものがあります。

アロンジェとは、フランス語で「長くする、伸ばす」という意味で、エスプレッソを長めに抽出したもの。濃いエスプレッソの力強さをお湯で少し和らげたものです。フィルターコーヒーとは違う味わいで、いつも「アロンジェ」というお客さまが多くいました。かく言う私もアロンジェ派。

自分のお店のアロンジェは、毎日試飲を兼ねて飲んでいましたし、いろんなカフェに行っては、アロンジェをオーダー。コーヒー豆の味はダブルエスプレッソで確認するという 同業者のお客さまもいらっしゃいましたが、私はアロンジェの方が「わかる」感じがしました。

これは、どの種類が試飲に向いているというよりは、毎日同じものを飲むということが重要ということ。私の場合は、それをアロンジェと決めていました。

以前、日本の女優さんが、毎朝朝食メニューはきっちり同じものにして決まった時間に食べている、体調を知るバロメーターになるから、と言ってるのを聞いて、プロだなあと感心しました。

コーヒーの味をみるには、女優さんの場合とは逆で、自分の体調を同じにしておかなければなりません。毎日決まった時間に飲むアロンジェでも、寝不足のとき、喉が渇いているとき、など自分の状態でコーヒーの味、というよりは印象が変わりますから。

毎日同じものを同じ時間にオーダーするお客さまたち。彼らに「今日は違う」と思われないよう、それをひとつの指針として商品のクオリティを保つ緊張感。ほとんどが常連さんで、その意識も自然に高まったことは恵まれていたと思います。

どこどこで修行して自分のお店をオープンしたとよく聞きますが、毎日同じ味とサービスを提供し続けることこそ修行のようなもの。オープンしてからが本番。終わりのない楽しい勉強です。

ビブロス
朝が早いモントリオールのカフェ。ほとんどのお店が朝食を提供しています。

簡単なクロワッサンやマフィンから卵料理やパンケーキまで、どのお店も工夫を凝らし、朝食専門店もあるほどです。

目玉焼き又はオムレツにハムかベーコンかソーセージ、角切りフライドポテトに甘く煮た豆、フルーツ、トースト、お代わり自由のコーヒーが定番。家庭でも作れそうな差がつけにくい内容ですが、どこどこの卵の焼き加減が最高だ、ベーコンの焼き方はどこが一番だ、などと不思議とネット上の口コミ数が多いのが「朝食」です。

土日は朝昼兼用の「ブランチ」として提供され、人気のお店は行列。雪の中、目玉焼きのために並ぶなんて、どうして?とモントリオール初級の頃は本当に疑問でした。

多民族が共存する街モントリオールには、定番の朝食と一線を画すお店も色々あります。中でもユニークなのが、イランの朝食。初めて行った時には、周囲のお客さんが食べていたものと同じものをオーダーしました。

フェタチーズが入った柔らかいオムレツ、カゴに入ったピタパンとふんわりほんのり甘いパン、自家製ジャムにコーヒー又はペルシャティーは、お店の朝食の看板メニューです。自家製ジャムは、バラやピスタチオ、グレープフルーツなど数種類から選べ、そのエキゾチックな香りにすっかり魅了されてしまいました。

朝食そのものも魅力的ですが、このカフェは窓が大きくて天井が高く、雰囲気も◎。
ここの朝食のためなら10分や20分雪の中で待つのも良しと思えるのは、モントリオール上級昇格と甘いジャッジを下すとしましょう。

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 http://bybloslepetitcafe.ca

モントリオールで営業していたカフェは、90%が常連さんでした。いや、90%のお客さまが常連になってくれたという方が正しいかも知れません。

しかもその常連度、半端ではありません。ほぼ毎日、または決まった曜日に同じパターンでご来店、同じオーダーをします。「ルーティーン」ということばが流行る昨今、彼らの行動はまさにそれ。

コーヒーメニューはともかく、毎朝大きなバナナマフィンを2個召し上がるお客さまには、たまには違う種類を試してみれば良いのに、と思いましたし、健康のためのランニングの途中で立ち寄り、チョコチャンククッキーとホットチョコレートをオーダーするお客さまには、お節介なアドバイスをしたくなりましたが、ほとんどのお客さまがこの調子。オーダーがブレることはありませんでした。

一日の大半をカフェで過ごすお客さまも少なくありません。平日は仕事をする人々、土日は勉強をする学生たちがカフェをカフェたるものにしてくれました。長居は大歓迎。心地良い証拠ですから。

満席の店内は、どのテーブルもリンゴのマーク。ほぼ100%がアップルコンピューターということも驚きでしたが、大学生が良く勉強すること、ノマドワーカーが多いことなど、話には聞いていたことは本当だということがわかりました。

朝はコーヒーとマフィン、昼にはサンドイッチやサラダなどのランチ、食後のコーヒーとおやつにクッキー、そしてまたコーヒー、何度もレジに来てはオーダーしてくれます。あらゆることにおいて日本人とは違う行動パターンに触れるうち、文化の違いの面白さを実感。何故だろう?と考えるようになりました。

恥ずかしながら、大学時代の専攻は「国際文化」。机上の理論や言語だけで日本との違いを捉えていた自分のなんと浅はかなこと。実感に勝るものはなく、そこからが始まりだと「実感」しました。

東カナダ菓子を通して、文化を深掘りしていく。
私のライフワークです。

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