ルーネンバーグ 小屋
ハリファックスから南西に100km、色とりどりの家が建ち並ぶ街ルーネンバーグ。

海に面したこの街は、かつては漁業や造船業で栄えた港町。その昔、大英帝国が築いた北米植民地の特色を今に残していることから、世界遺産に指定され、現在は観光が主な産業です。

一日あれば街歩きを充分に楽しめる、こじんまりとした街ですが、たくさんの発見と歴史を守る人々の誇りを感じ、暮らしてみたい衝動に駆られました。

この街並みと家々の佇まいは、ともすると「かわいい」を連発したくなるところですが、「かわいい」とはちょっと違う気がします。どうして日本人は何でもかんでも「かわいい」と言うんだ?とカナダ人から皮肉まじりに指摘されたことが頭をよぎり、もっと違う形容詞があるはず、と考えながら、歩きました。

カラフルに彩られた家々は、その昔、船用の余ったペンキを塗ったことから始まったとか。
空を見上げれば、色んな魚が。まるで空を泳いでいるみたいです。

ひとことで形容する必要ないじゃない。そんな気にもなってきましたが。

鮮やかな街、ルーネンバーグ。

空気や風、空や海の清々しさ、匂いも一緒に感じて、そんなことばがしっくりきました。歴史があるのにこんなにも鮮やかでフレッシュな街は、あるようで無いのかも知れません。写真で見た時の、カラフル、かわいいという印象も、実際に見て感じると違ってきます。

だから旅はおもしろい。
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