きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

タグ:#モントリオール

Night beam
深夜、モントリオールの夜空に現れた不思議な現象。

ライトピラー(light pillar、日本語では光柱)と呼ばれ、大気中のダイヤモンドダストに街の光が反射したことで起こったそう。

何という自然の贈りもの!

今年のモントリオールは極寒。-20℃の日もあるほどですが、タフな日々へのご褒美のようです。


muffin
モントリオールで営業していたカフェのご近所に、バナナマフィンが好きで好きで仕方がない、というお客さんがいました。

毎朝、コーヒーとバナナマフィンをテイクアウトして行くのですが、週末はボーイフレンドを連れてやって来て、写真のようなオーダーをします。 そして、更にバナナマフィンをお持ち帰り。

飽きずにいてくれることに感謝すると同時に、味を絶対に落とせない、と思ったものです。

バナナマフィンの美味しさの決め手は、やはりバナナ。皮を剥いた瞬間にその日の出来がわかるくらい気をつかい、最適な状態を準備していました。フルーツを使ったマフィンは他にもありますが、バナナがある意味一番繊細な素材。身近で手軽なフルーツなのに面白いです。

モントリオールでは、オーガニックのバナナが普通のバナナと同様に手に入ります。一番美味しいのは、オーガニックバナナの春から初夏にかけての時期。気温が熟成の速度に影響するようで、微妙な違いといえばそれまでですが、この時期のバナナマフィンが最高です。

 

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先日、アメリカの雑誌 Forbesが発表した、Best Budget Travel Destinations 2018

1位はモントリオールでした。

"Budget Travel"とは、節約旅行ではなく、同じ予算で価値の高い経験ができる、ということ。この視点で街が選ばれていますから、街そのものがユニークで、食のレベルも高いモントリオールが1位というのには、納得です。

以下、5位まで。ワクワク感を秘めた都市が並んでいます。
  1. Montréal, Canada(モントリオール)
  2. Xian, China(西安)
  3. Houston, Texas(ヒューストン)
  4. San Miguel de Allende, Mexico(サン・ミゲル・デ・アジェンデ)
  5. Barcelona, Spain(バルセロナ)


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2025年までに市内のバスを全て電気化するというモントリオール。

写真は、最初のテスト路線(36 Monk)の始点終点に設置されている電気チャージャーです。
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バスは毎晩フルにチャージして運行をスタート。日中は、ここで最長5分のチャージをすることで、終点まで(この路線は11km)を走ります。1回のチャージで15〜25km走れるので充分です。

最初は1路線1種類3台のテスト車両から始まったこのプロジェクト、今では2路線で3種類、計40台の電気バスが、試行を重ねています。

驚くべきは、このバスのデザインも車両そのものも、モントリオール郊外で作られていること。
ローカルへのこだわりと、何でもやってみようというカルチャーが、この街の未来を明るく照らしていると感じます。

モントリオールを「革新的で持続可能なモビリティの "shining example" にしたい」というプロジェクト陣営の言葉。

きっと実現すると思います。
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モントリオールのカジュアルなレストランに入ると、こんなペーパーマットがお出迎え。

フランス語と英語で「ようこそ」と書いてあります。

このフランス語と英語、Bien=Well  Venue=Come と、意味がお互いそのまんま。

よくよく考えたら、ようこそ(よくぞ)=Well  いらっしゃい(来てくださった)=Come と、日本語でも同じ構造になっていました。

このペーパーマットは、初めてモントリオールに来た頃から変わっておらず、見るとホッとします。

この日はハンバーガー店にて。入れたいものにチェックを入れるというオーダー方法で、野菜もピクルスも、とチェックを入れたら、ほぼ全てになりました。
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ケベック産のビールとともに。

Patati Patata


 

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海外で暮らしていて、よく聞かれることの一つが、食事。

「食事が自分に合うか」というのは、海外生活ではとりわけ重要ですが、モントリオールでは「和食が恋しい」とか「どうしてもあれ(ここにないもの)が食べたい」と思うことは皆無です。

美味しいパン屋が近所にあって、居心地の良いカフェがあちこちに。本格フレンチはもちろん、イタリアンもインド料理もメキシカンも中華も、移民が多いこの街では、全てが本格的。食のレベルは北米ナンバーワンです。

モントリオールで初めて食べたものもいくつかありますが、そのひとつが、最初の写真。

フォーです。

中華街でひときわ賑わうベトナム料理店での一番人気は、特別牛肉粉(牛肉のフォー)。米の粉で作った麺と3種の牛肉に、熱々のスープがかけられ運ばれてきます。生の牛肉にゆっくり火が通たところで、別添えの山盛りもやしとバジルを乗せて、ライムを絞っていただきます。

初めて食べたのは随分昔になりますが、秋風が冷たい夜、「ああ、何て美味しいんだろう」と、熱々のスープにしみじみ感動したのを覚えています。

その頃は、和食というか日本が恋しく、アジアの味が心を和ませてくれたのかも知れません。

今でもこのフォーを食べるたび、「ああ、美味しい」とひとり言。

一人でも気軽に入れます。
一人で入ると、店員さんがフォーの食べ方を知っているか、気にしてくれますよ。
さりげなく。
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Pho BANG New York
St-Laurent 通り、中華街を南下、左手にあります。

 

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モントリオール、平日の12:30。
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太陽の光を浴びながらの、ヨガです。

なんて健康的な光景でしょう。
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こちらでも、皆で手をつないで腹筋をやっている様子。

手前には、同じ芝の上で、ランチとおしゃべりを楽しむグループ。
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9月も中旬を過ぎたのに、日差しが熱い毎日です。
芝の緑も青々としていて、本格的な秋はまだ先でしょうか。

仕事以外は、なるべくエネルギーを使いたくないわたくし。
夏の名残を楽しむなら、間違いなく手前組です。


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世界で一番好きなカフェのオールドモントリオール店です。

オープンから45年後に2号店、しかも5つ星ホテル併設って、と、出店のニュースを聞いたときには、良さが失われるのでは?と危惧しましたが、さすがオリンピコ。

雰囲気はそのまま、メニューも価格も、もちろん味もそのままです。

この日は新旧2店を、BIXI(自転車)ではしごしました。
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アイスラテが美味しい季節もあとわずか。
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やはりこちらの方が落ち着くかな。

 Cafe Olimpico


エアカナダが、成田〜モントリオール直行便就航!

来年、2018年6月2日からです。

トロントなどでの乗継ぎがネックだった、モントリオールへの道。
直行便就航は長年の願いでしたし、これによって、より多くの方がモントリオールに来やすくなると思うと、嬉しくてたまりません。

予約受付は既に始まっていて、2018年6月2日〜7月12日までの搭乗分は、75,000円〜(サーチャージ、各種税金などは別)というスペシャル価格が設定されています。購入期限は、9月6日まで。
一番良い季節の設定ですので「モントリオールへ行ってみたい」と思っていた方は、是非。

皆さま、モントリオールへいらっしゃい!


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かなりのボリュームですが、豆や野菜がたっぷりで、ヘルシーに感じてしまったメキシコ料理。

タコスをオーダーしたら、なんと一人前が3個でした。

タコスの他にも、ブリトー、ボウル、サラダから好きなスタイルを選び、そこに野菜やお肉、米、豆、チーズなど、好きなものを入れたり乗せたりしてもらいます。(ボウルは、炊いたお米の上に好きなものを乗せる丼スタイル)
それはそれは大らかに選んだものを乗せてくれるのは、見ていて気持ちが良いですが、途中で、こんなに食べられるかと心配になったほど。
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サワークリームをたっぷりかけて。

美味しくいただきました。

 

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家を買って好きな場所で暮らす。

広くて自由な国だからできるのかも知れません。
それにしても、大胆で効率的な発想。
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アメリカ南部にて。

 

フィガロ2
モントリオールのウートゥルモンという地区にある『フィガロ』のテラス。

シュバルブランというケベックの地ビールから始まったディナーの前菜に選んだのは、夏の冷たいスープ、ガスパチョです。

太陽燦燦のこの季節、日が傾いて少し暑さが和らいだ夕刻は、何もしていない一日でも、価値ある終わり方をさせてくれるような、不思議な空気が漂っています。

そこに、ガスパチョ。

これ以上の幸せはない、と、心地よいシチュエーションで美味しいものを食べるたびに思います。

料理のプレゼンテーションも、この場にぴったり。スープ用の丸いスプーンではなく普通のスプーン、器も、大きな縁の真ん中にスープが入るものでななく、普通のガラスの器。そこにたっぷり。

フレンチレストランではなくビストロカフェ、そのテラス席でいただくにはストライク!細かいことですがこんな一つ一つの要素が相まって、そこにしかない雰囲気を生み出しているように思います。

この日、珍しくあることで怒っていた私。

ガスパチョが熱い心と身体をクールダウンしてくれて、前菜が終わる頃にはすっかりハッピーになっていました。

そんなものです。


フィガロ(La Croissanterie le Figaro)



squarespace
カフェの多いモントリオールにあって、他とは絶対的に違う存在。

昨年現れた新星です。

オールドモントリオールの元ロイヤル・バンク、1920年代の建物を、会員用のレンタルオフィス、ワーキングスペースとカフェにリノベーションした、Crew Collectif & Cafe

かつてモントリオールが栄えた時代の象徴だったこの建物、新しい時代の働き方に見事にマッチさせ、歴史ある空間を蘇らせたのは、Crewという若手クリエイターで結成されたデザイン会社。

15mの高い天井、2700平米の広々とした空間には、フリーランスのデザイナーやノマドワーカー、スタートアップ企業が集い、自由でクリエイティブな空気が流れます。

歴史があって新しい、未来に繋がるモントリオールらしい場所。

働き方も生き方も自分次第。新しい時代の幕開けです。


Crew Collectif & Cafe




うちのアートディレクターに広告のデザインをお願いしたら、サッと2分で、こんな絵を描いてくれました。

お店の壁の絵も、彼の作品。
私の一日を、彼しか描けないタッチで表現しています。

彼の凄さは、細かい指示を出さなくても、ストライクなものが出来上がってくるところ。

若干9才です。

うちのアートディレクター。




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心を揺さぶられた映画です。

1960年代のケベック、大きく変化する時代に生きる女性たちが描かれています。

その生き方がカッコいい。

邦題は『天使にショパンの歌声を』

日本での上映は終了していますが、みなさん、特に女性に観ていただきたい作品です。

何かの「きっかけ」になるかも知れません。




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モントリオールのショコラティエ、クロエ。

その名の通り、女性ショコラティエ、クロエさんのお店です。
可愛らしいお店の中には、一つ一つ丁寧に手作りされたショコラ(チョコレート)が並んでいて、ボンボンなら一粒2カナダドル。クオリティが高いのに、随分良心的なお値段です。

モントリオールでは日常的に手土産にされるチョコレート。
このお店はボックスやラッピングがキュートでカラフルなので、商品を買って受け取った瞬間に、差し上げる方の喜ぶ顔が思い浮かび、自分の気持ちも上がります。

箱を開けたら、ほら。
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笑顔にならずにいられません。


Les chocolates de Chloé
 クロエ

ノートルダム
モントリオールにあるノートルダム大聖堂。

そこに一歩足を踏み入れると、息をのむほど神秘的なブルーの世界。何度行っても、背筋がピンと伸び、凛とした緊張感を感じます。

市民の誇りであるネオゴシック様式のこの建物は、モントリオール観光には外せない場所。1984年にヨハネパウロ2世が訪れ、1994年にはセリーヌ・ディオンが結婚式を行ったことでも有名です。

セリーヌ・ディオンの夫レネ・アンジェリル氏は、彼女を世に出したマネージャー。まだ12歳の計り知れない才能に惚れ込み、デビュー資金のために自宅を抵当に入れたというのは、セリーヌ・ディオンの輝かしい実績の始まりとして語り継がれているエピソードです。

出会ってから長きに渡り公私ともに一緒だったのですから『縁』も『絆』も特別なものだったと思います。結婚式を挙げてから21年後の昨年の今日、レネ氏は癌との闘病生活の末、亡くなりました。

ご本人の意志で葬儀が執り行われたのもこの教会です。


また、モントリオールの空港の名前にもなっている元カナダ首相ピエール・エリオット・トルドー氏の国葬が行われたのもこの教会。

その時に、亡くなった父への追悼スピーチをしたのが、現首相のジャスティン・トルドー。人々から愛される首相だった父への賛辞は共感を呼び、モントリオール市民のみならずカナダ人の心に今も残っているようです。

近年ですらそんな歴史が刻まれているのですから、入植の頃に建立されて以来、街を見守り市民を支えてきたこの場所には、数え切れない想いや祈りが込められていることでしょう。

他にはない、日常の中の特別な場所です。
教会




 

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誰かの優しさか?アートか?

 

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Happy Holidays !

 

クリスマス
アトウォーター・マーケットの花屋さん。 

街はクリスマス一色です。

フランス語でクリスマスはノエル(Noël)といいます。ブッシュ・ド・ノエルの「ノエル」です。
 

マミー
近所に美味しいパン屋さんがあるのは幸せです。

モントリオールにあるマミークラフティ、ご主人はフランスからの移民で、こだわりの材料と製法で作られたハード系が充実しています。

幼い頃は、フワフワの柔らかいパンしか食べられなかったのに、中学生くらいから、ハードでリーンなパンに目覚め、天然酵母にときめいた時期もありました。今も、フランス系のハードパンはもちろん、ずっしりとしたドイツパンも大好きです。

世界中でその地に合ったパンがあるのを見ると、まさに『パンは文化なり』。

フレンチに合うバゲット、肉料理に合うライ麦パン、スパイシーな料理にはピタパン。シンプルな方程式ですが、昔の人が素直に良く考えた結果だと思います。

マミークラフティのハード系で特におすすめは、ミッシュ(Miche)。サワー種のかすかな酸味とみずみずしいクラムが理想的なバランスです。

寒い日はポトフと一緒に。



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モントリオールのカフェやパン屋さんで見かけるこのお菓子。

シンプルなサブレ生地にラズベリージャムを挟んだものですが、まずはビジュアルに惹かれます。

ジャムの赤い色と粉糖の白がクリスマスをイメージさせるので、私は密かに『12月のサブレ』と名付けています。

きっとフランス系のお菓子だろうと思って調べてみたら、サブレ・リュネット(めがねのサブレ)の姉妹品のようです。
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コーヒーにも紅茶にも合いますし、見た目も綺麗なので、個人的には大好きなお菓子です。私も自分のカフェで出していました。ラズベリージャム、いやコンフィチュール・フランボワーズは自家製で。



道の名前
海外で、いいなと思うことのひとつ、道に名前があること。

モントリオールでも道それぞれに名前がついていて、その名を聞けば位置がわかります。住所も道の名前に番地がついたものですので、とてもわかりやすいです。

モントリオールの道でメインになるのが、サンローラン(Saint Laurent Boulvard)。その道を境に東西に分かれています。番地も、東西に延びる道は、サンローランが起点の0(ゼロ)で、そこから離れるに連れて番地の数字が増えていきます。一方、南北に延びる道は、モントリオール島の一番南が起点になっていて、北へ行くほど番地が増えていくというしくみです。

昔から地図を眺めるのが好きで、どの街に行く時も、まずは地図で下調べ。モントリオールでも毎日地図を持ち歩き、その日歩いた道をおさらいする中で、名前も自然と憶えました。

以前、ふとしたことから「もし、ビジネスとしてモントリオールの道をひとつ買えるとしたらどの道を選ぶか」という、随分現実離れした話題になったツワモノと私。自分の趣味的感覚を優先させ、迷うことなくモンロワイヤル(Avenue Mont Royal)を選んだ私には「商才なし」の判定が下されました。確かに、ビジネスセンスのある人なら、サンカトリーヌ(Rue Saint-Catherine)などの商売の中心を選ぶだろうと、今は理解できます。

それ以来、道を歩いていると、この道はいくら?と、妙な視点から道を見るようになりました。可愛くないクセですが、立地や物件に対する嗅覚が磨かれます。少なくとも、何も考えず、モンロワイヤル、と答えていた頃よりは。


 

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今はなき、クルーニー・アート・バー。

モントリオールでカフェを始める前、あらゆるお店に行きました。偵察と言うと何だか滑稽ですので、マーケティングということにしておきましょう。

一度きりのお店もあれば、何度も足繁く通ったお店も。クルーニーは、何度か訪れましたが、高い天井、センスの良い内装と、お洒落でとびきり美味しいメニューに、毎回感動すら覚えました。

例えば写真のサンドイッチ。シンプルなチャバタに自家製ペースト、グリルポークにハム、ローストパプリカやピクルス、数種のチーズが彩り良く入った賑やかなサンドイッチです。
お値段は多少高めでしたが、されどサンドイッチ、芸術的な美しさとおいしさで、今でも印象に残っているほど。

残念ながら閉店してしまいましたが、このお店には、近隣で働くクリエイターやアーティストが集い、当時のモントリオールのかっこいいカフェのエッセンスが溢れていました。

その後、街にはサードウェーブのコーヒー店が次々とオープンしましたが、このクルーニーのような世界観を感じるお店には、なかなか出逢えません。

良いタイミングで行けたと思います。

お店も食べ物も、タイミングを逃すと、行けずじまい、食べられずじまい、ということがありますので。


 

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モントリオールのカフェに、ほぼ毎日立ち寄るお客さん。

いつもオーダーは、フィルターコーヒーの特大。一杯づつ淹れるスタイルでしたので、姿が見えるとすぐにコーヒーをつくる準備にとりかかっていました。

早くコーヒーをつくらなくちゃ、そう思わせたのは、この方がはいているローラーブレードのせいかも知れません。毎回ブレードでサーッとやって来ますので、こちらもドライブスルーのような感覚になって、早く対応しなくては、と焦るのでした。

最初こそオーダーを聞いていましたが、そのうち何も言われなくてもフィルター特大をつくるようになりました。言葉を交わすこともなく、日々、無言でしたが、また来てくださることが最高のコミュニケーション。私にはそれが心地よく、毎回この方の姿が見えると、急ぎつつも心の中にはホッとする安堵感がありました。

ところでこの方、誰かに似ています。

ジョコ
ロジャースカプの観戦に行ったとき、「あ!」つながりました。

 

olimpico sandwich
フードメニューがほとんど無いオリンピコ

 近くのパン屋で買ったサンドイッチを店内で食べて良しとしているのは、随分大らかなルールです。そうすることで、このお店の売り上げが減るわけではなく、むしろ増え、パン屋もお客さんも喜んでいます。

『三方よし』

それが成り立っている空間は心地よく、コーヒーもサンドイッチも一層美味しく感じます。


ステュデントレストラン
モントリオールにあるITHQ (Institut de tourisme et d'Hôtellerie du Québec)。長い名前のこの施設、何かと申しますと、実店舗を持ったホテル&レストランの学校です。

こちらの実店舗、客室数はわずか42室ですが、洗練された内装とサービス、立地の良さ、リーズナブルな価格で、非常にバランス感のあるホテルです。併設されたレストランも、味は良いですし、メープルづくしやアフタヌーン・ティーなど、季節ごとのイベントも大きな魅力。

2011年、イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃がカナダご訪問の際、このホテルにご滞在、そして料理教室にもご参加されて、地元では話題になりました。


さて、今回ご紹介したいのは、このホテルにあるもう一つのレストラン。建物の2階にある、学校の生徒が運営しているレストランです。

調理もサービスも生徒たちが行うので、2コース(前菜とメイン)の食事が$12〜と控えめな価格設定ですが、いやいやどうして、プロを目指す生徒たちが作る料理はとても美味しく、サービスも、不慣れなところがあっても、その一生懸命さが清々しい気持ちにさせてくれます。

この日のメインは、白身魚のポワレをチョイス、付け合せはカナダ特産の、ワイルドライスです。ワインも生徒さんの説明を聞いて決めました。色んな食材を勉強して調理する為なのでしょう、メニューのバリエーションも豊富で、変わった食材や調理法に出会えるのも楽しみなところです。

学校の生徒たちの実践の場としてのレストラン。

学校も生徒もお客さんも全員がハッピーになるこの仕組み、素晴らしいと思います。


事前の予約が必要です
ステューデント・レストラン

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薩摩の芋だから『さつまいも』なのに、カナダのさつまいもと言うのはおかしい気もしますが。

カナダの甘いおいもは、フランス語で、パタータ・ドウースといいます。パタータ(おいも)+ドウース(甘い)です。

中は黄色ではなくオレンジ色、ピュレにしても美味しく見た目もキレイで、どちらかというと、お菓子よりも料理の脇役によく登場します。

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フライドポテトも、パタータ・ドウースで作ると、ほんのり甘くておいしいです。付け合わせのポテトを、普通のじゃがいもかパタータ・ドウースか選べるお店も出てきました。

日本では、アヤコマチという品種がオレンジ色のさつまいも。機会があれば食べてみたいです。

 

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この写真、モントリオールのカフェの開店日、鏡に映った店内です。

モントリオールでカフェを開くため動き出したばかりの頃、ふと立ち寄ったアンティークのお店で一目惚れしました。幅2mほどの大きな大きな鏡です。鏡の周囲には細工が施され、古めかしいアンティーク品が並ぶ中、豪華さと存在感が際立っていました。

聞けば、ホテル・リッツカールトンの大改装に伴い出てきた調度品とか。リッツカールトンのロビーの中央に設置され、その前には四季折々の花が飾られていたようです。

リッツカールトンといえば、モントリオールでも100年以上の歴史あるホテル。多くの人が行き交う様子を見守ってきたのでしょう。


自分のお店に是非飾りたい。

この鏡に映ってきた光景に想いを馳せ、これからここに映し出される物語にワクワクし始めた瞬間でした。

私のお店で、たくさんの人々の日常を映してきたこの鏡、今でもモントリオールのとあるカフェで、物語の続きを映し出しています。


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時々無性に食べたくなる餃子。

モントリオールの中華街に行けば餃子の皮も売っていますが、皮を手作りするだけで、モッチモチの餃子が出来上がります。

水餃子にしても良し、焼き餃子もまた絶品で、これはカナダ人にもウケが良い。

指先を動かして餃子を包んでいるのが楽しいと感じるとき、自分はアジア人だなあ、と思います。パンやパイ作りに共通するところがありますが、作っているときの感覚が違います。

その感覚が味わいたくて、そして、人に美味しいと言ってもらえるのが嬉しくて、時々無性に作りたくなる餃子です。
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