きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

タグ:#カフェ

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ふらっと立ち寄ったカフェ、Felice。

カフェが多い「マイルエンド」と呼ばれるこの辺りでは割と新しく、以前は老舗のギリシャ系ベーカリーカフェがあったところです。

マイルエンドのカフェといったらOlimpicoに必ず立ち寄るのが常の私ですが、この日は食へのこだわり弱めの夫と一緒。
コーヒー飲みたいね、と話していた時に視界に入ったここに決定となりました。
あと3分歩けばOlimpico なのに…

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中は典型的なイタリアンカフェ。
カウンターがあって、中で働くのはイタリア系のメンズです。
TV画面ではサッカーのゲーム、提供されるのはエスプレッソ系のカフェメニュー。
何だか落ち着きます。

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雰囲気もメニューも価格帯もコーヒーの味も…何だかOlimpicoに似ているな、と思ったら。
なんと、元オリンピコで働いていた方がオープンしたカフェでした。

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コーヒーが美味しくて、おかわりしました。
アーモンドケーキも甘くてしっとり、素朴ながらコーヒーに合って迷わずおかわり。2個目です。

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カプチーノは、個人的にはモントリオールで一番かも知れません。
キメの細かな泡をたっぷりのせてくれます。

意外に良かった、なんて言っちゃいけない。

Olimpicoと並んで必ず寄りたいカフェになりました。
マイルエンドに来たら、カフェのはしごになりそうです。

Café Felice
https://www.cafefelice.ca/

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世界で一番好きなカフェのオールドモントリオール店です。

オープンから45年後に2号店、しかも5つ星ホテル併設って、と、出店のニュースを聞いたときには、良さが失われるのでは?と危惧しましたが、さすがオリンピコ。

雰囲気はそのまま、メニューも価格も、もちろん味もそのままです。

この日は新旧2店を、BIXI(自転車)ではしごしました。
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アイスラテが美味しい季節もあとわずか。
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やはりこちらの方が落ち着くかな。

 Cafe Olimpico


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シカゴで一番に行きたかったお店。

SAWADA COFFEE です。

コーヒー好きならピンとくる店名、世界No.1バリスタ、澤田さんのお店です。

お店は、ウエストループというエリアにあり、レストランやパブ、カフェがひしめく賑やかな場所。インダストリアルな建物、スタイリッシュな人々が行き交う街にピタッとはまっていて、かっこいい。

お客さんが途切れることなく活気ある店内、テラスにも人々が集い、今ここでしか感じられないエネルギッシュな空気が心地よく、2〜3時間があっという間に過ぎてしまいました。
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カフェラテは、まさにストライクな美味しさ。これです、私が求めているカフェラテは!

ありがとう、SAWADA COFFEE
 

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モントリオールのウートゥルモンという地区にある『フィガロ』のテラス。

シュバルブランというケベックの地ビールから始まったディナーの前菜に選んだのは、夏の冷たいスープ、ガスパチョです。

太陽燦燦のこの季節、日が傾いて少し暑さが和らいだ夕刻は、何もしていない一日でも、価値ある終わり方をさせてくれるような、不思議な空気が漂っています。

そこに、ガスパチョ。

これ以上の幸せはない、と、心地よいシチュエーションで美味しいものを食べるたびに思います。

料理のプレゼンテーションも、この場にぴったり。スープ用の丸いスプーンではなく普通のスプーン、器も、大きな縁の真ん中にスープが入るものでななく、普通のガラスの器。そこにたっぷり。

フレンチレストランではなくビストロカフェ、そのテラス席でいただくにはストライク!細かいことですがこんな一つ一つの要素が相まって、そこにしかない雰囲気を生み出しているように思います。

この日、珍しくあることで怒っていた私。

ガスパチョが熱い心と身体をクールダウンしてくれて、前菜が終わる頃にはすっかりハッピーになっていました。

そんなものです。


フィガロ(La Croissanterie le Figaro)



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カフェの多いモントリオールにあって、他とは絶対的に違う存在。

昨年現れた新星です。

オールドモントリオールの元ロイヤル・バンク、1920年代の建物を、会員用のレンタルオフィス、ワーキングスペースとカフェにリノベーションした、Crew Collectif & Cafe

かつてモントリオールが栄えた時代の象徴だったこの建物、新しい時代の働き方に見事にマッチさせ、歴史ある空間を蘇らせたのは、Crewという若手クリエイターで結成されたデザイン会社。

15mの高い天井、2700平米の広々とした空間には、フリーランスのデザイナーやノマドワーカー、スタートアップ企業が集い、自由でクリエイティブな空気が流れます。

歴史があって新しい、未来に繋がるモントリオールらしい場所。

働き方も生き方も自分次第。新しい時代の幕開けです。


Crew Collectif & Cafe



 

上海で立ち寄ったカフェ、女性一人で営業している小さなお店です。
 

コーヒーの抽出時間をきっちりと測って作られたカフェラテ。ひとくちすすると、サードウェーブ系で、モントリオールで飲むのと同じ味がします。 上海のカフェ、なかなかのものだわ、と思っていると。

その女性店主、いきなり「ちょっと出かけてくる」と言って、出て行ってしまいました。

・・・・・ 

戻ってきません。

・・・・・ 

ひとりでやっているお店なのに、お客の私たちだけにして不安はないのかと、こちらが不安になりましたが、しばらく経って帰ってきました。

手にはクレープらしきものの包みが。 
朝ごはんを買いに行ってきたようです。
  

カフェを出ると、角にありました。そのお店。

中華風クレープでしょうか?お粥に入れる揚げパンを一本丸ごと包んでいます。かなり大胆で興味がそそられます。

あいにく朝ごはんを食べたばかりでしたので、お腹いっぱい。次の機会の楽しみとしておきます。

 


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今はなき、クルーニー・アート・バー。

モントリオールでカフェを始める前、あらゆるお店に行きました。偵察と言うと何だか滑稽ですので、マーケティングということにしておきましょう。

一度きりのお店もあれば、何度も足繁く通ったお店も。クルーニーは、何度か訪れましたが、高い天井、センスの良い内装と、お洒落でとびきり美味しいメニューに、毎回感動すら覚えました。

例えば写真のサンドイッチ。シンプルなチャバタに自家製ペースト、グリルポークにハム、ローストパプリカやピクルス、数種のチーズが彩り良く入った賑やかなサンドイッチです。
お値段は多少高めでしたが、されどサンドイッチ、芸術的な美しさとおいしさで、今でも印象に残っているほど。

残念ながら閉店してしまいましたが、このお店には、近隣で働くクリエイターやアーティストが集い、当時のモントリオールのかっこいいカフェのエッセンスが溢れていました。

その後、街にはサードウェーブのコーヒー店が次々とオープンしましたが、このクルーニーのような世界観を感じるお店には、なかなか出逢えません。

良いタイミングで行けたと思います。

お店も食べ物も、タイミングを逃すと、行けずじまい、食べられずじまい、ということがありますので。


 

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フードメニューがほとんど無いオリンピコ

 近くのパン屋で買ったサンドイッチを店内で食べて良しとしているのは、随分大らかなルールです。そうすることで、このお店の売り上げが減るわけではなく、むしろ増え、パン屋もお客さんも喜んでいます。

『三方よし』

それが成り立っている空間は心地よく、コーヒーもサンドイッチも一層美味しく感じます。


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この写真、モントリオールのカフェの開店日、鏡に映った店内です。

モントリオールでカフェを開くため動き出したばかりの頃、ふと立ち寄ったアンティークのお店で一目惚れしました。幅2mほどの大きな大きな鏡です。鏡の周囲には細工が施され、古めかしいアンティーク品が並ぶ中、豪華さと存在感が際立っていました。

聞けば、ホテル・リッツカールトンの大改装に伴い出てきた調度品とか。リッツカールトンのロビーの中央に設置され、その前には四季折々の花が飾られていたようです。

リッツカールトンといえば、モントリオールでも100年以上の歴史あるホテル。多くの人が行き交う様子を見守ってきたのでしょう。


自分のお店に是非飾りたい。

この鏡に映ってきた光景に想いを馳せ、これからここに映し出される物語にワクワクし始めた瞬間でした。

私のお店で、たくさんの人々の日常を映してきたこの鏡、今でもモントリオールのとあるカフェで、物語の続きを映し出しています。


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モントリオーラーはテラス好き。ほとんどの家やマンションにもテラスがある位ですから、レストランやカフェにテラスは必須。今の季節、どこのお店もテラス席から埋まっていきます。

夏には日傘が一般的な日本とは随分違い、皆太陽を思いっきり浴びています。

テラスで会話を楽しむカップル、ブランチを楽しむ友達同士、ひとりで読書をする人。色んなシーンがありますが、共通しているのは、みんな楽しそうなこと。
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お店も一個人も同じです。

楽しそうにしているところに人は集まります。


 

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リトルイタリーにある『カフェ・イタリア』
 カウンター席のほか、奥にはテーブル席があり、スポーツが観られるTVとサッカーゲームがあります。 

モントリオールのグルメな友人に「コーヒーが美味しい」と最初に教えてもらったのがここ。ある日、日本との行き来で空港に向かう車の中で教えてもらい、そのまま立ち寄り、ラテをテイクアウトしました。早朝のラテ、その美味しかったこと!

メニューはシンプル、男性バリスタがひたすらエスプレッソマシンに向かい、ラテアートは無し。同じイタリア系カフェ、オリンピコに通じるものがあります。オリンピコと違うのは、サンドイッチメニューがあること。ハムをたっぷり挟んだ大胆なサンドイッチは、さすがラテン系、これぞイタリアのカフェ、というルックスと美味しさです。

ここのサンドイッチをベンチマークして、自分のカフェでもイタリアンサンドを出していました。パンも自家製。仕事となると、チャバタやフォカッチャも作れるようになるのは、実はすごいこと。仕事こそ一番の学びの場だとつくづく思います。

写真は3つにカットしてもらったもの。本来は、2つにカットです。粋じゃないな、ちょっと後悔。
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朝6時から開いてます
 Caffe Italia

 

お客さん
モントリオールで営業していたカフェと道路を挟んですぐのアパートに住むメキシコ出身男子。

パソコンを持ち込み、仕事をしたり勉強したりするお客さんが多い中、彼はいつも何か動画を見ている様子。パソコンで何をしているのか、画面は見えませんし(見るつもりもありませんが)、聞いたわけでもないのですが、何だか楽しそうな、その背中。メキシコ出身だからサッカーの試合でも見ているのか、自称ミュージシャンだから音楽のビデオを見ているのか、と、勝手に想像を働かせておりました。

ある日、いつものようにヘッドホンをして動画を見ている(と勝手に決めている)彼に、オーダーのコーヒーを持って行き、邪魔にならないよう、そっとテーブルに置こうとしたその瞬間。

ワッハハハハ!

すごい勢いの笑い。何?何なの?驚く私に、パソコンの向きを変え、画面を見せてくれた彼。そこには、見慣れた人々が。日本のお笑い芸人さんたちの、体を張ったパフォーマンス。

彼が熱く語ってくれました、番組名は『ガキノツカイヤアラヘンデ』。そして、ミスター・ハマダがいかに面白いか。言葉が通じなくても笑いは共通。言語を超えて感情に訴えるものには力があると、自分の中で結論づけました。

たべものも同じです。おいしい、という感覚は、説得されて出てくるものではなく、自然と感じるもの。その土地の人がおいしいと感じるものを提供できれば、どこででも商売できそうです。

 

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