きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

カテゴリ:モントリオール > モントリオールのお店

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モントリオールのマカロン専門店、Point G(ポワン・ジェー)

モントリオールでカフェを開くとき、店内の家具や機器のことを教えてくれたのがここの店主でした。商品もポップなら、この方もポップ、髪をピンクに染めたおじさまでした。

マカロンがいつの間にか高級プティガトーになっている日本ですが、このお店では12個で18カナダドル。日本円にしたら、1個130円ほど。本当に手頃で、手土産にぴったりです。更に、先週末は、1個1カナダドルというウィークエンドのお楽しみまで提供するサービス精神。

ここのマカロンは、色もポップで味もしっかり、それぞれの味の特徴があります。小ぶりだけどインパクトが強く、印象にしっかり残ります。

モンロワイヤルの通りにお店を構えて10年目、地元に愛される、モントリオールらしいお店です。




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昨日につづき、モントリオールの水辺から。

間もなくはじまるテラスの季節。テラスで過ごす時間は、今まさに最高の瞬間!という実感の連続。少しくらい寒くても、モントリオーラーがこぞってテラス席を選ぶ気持ちがわかります。

街中のカフェやレストランのテラスも良いですが、空気も景色も最高、というのを求めるなら、モントリオール島の西の果て、Saint-Anne-de-Bellevueへ行ってみましょう。
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サンローラン川沿いのテラス席は、モントリオールで一番の特等席。

ああ、テラスが恋しい。


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モントリオールで見つけたキュートなアボカド。

カット面にツヤがあり、見た目に美しい。

アボカドは常備品の我が家ですが、さすがにこんなアボカドは初めてです。

実はこれ、ドーナツ。

ツヤツヤはグレーズ。味はアボカドではありません。

こんな楽しいドーナツを作っているのがこちら、DoughNatsです。

こちらのシェフNathalieさんは、3つの学位を持つ犯罪学者。それだけでも異色ですが、更に5人の子育てに一段落して、大好きな料理の道を選び、このお店をオープンしたというから、すごい!

こちらのドーナツ、小さめですので、ギルティ(罪悪感)を感じないとか。さすが、犯罪学者のお知恵が垣間見えるような気もしますが、、それでも2〜3個はいけてしまうので、結局、大きめのドーナツと同じくらいのカロリー摂取は覚悟しましょう。

お店はダウンタウンから少し離れたところにありますが、お店までに買いに行ったのなら、カロリー消費のためにもオレンジジュレップまで歩くのもおすすめです。同じDecarieの道を歩いて30分ほど。ドーナツを買って、歩きながらつまんで、オレンジジュースで〆る。Decarieの新しい楽しみ方です。

前日の正午までにオーダーすれば翌日$5でデリバリーをしてくれるので、人が集まる時など最適です。デリバリーは1ダース($20)以上からです。

 

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最近、オールドモントリオールにオープンしたワッフルのお店、Lapop
スティックがついたワッフルにチョコレートやフルーツ、ナッツなど様々なトッピングができる、見た目もキュートなワッフルです。

オールドモントリオールを散歩しながらのおやつに、暖かい晴れた日はちょっと遅めの朝ごはんにぴったり。フォークとナイフでいただくワッフルも良いけれど、楽しいポップなワッフル片手に、これからの季節を楽しめそうです。

住所:436 Saint-Francois-Xavier
10時~18時の営業、日曜休みです

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今や、世界中でお目にかかれるようになったお寿司。モントリオールにも寿司を提供するお店がたくさんあります。 

とは言っても、新鮮で信用のおける海産物はサーモンくらいなので、寿司といっても巻き寿司が主流です。素材は限られていますが、そこはクリエイティブな街。いろんな工夫がされていて、逆輸入したいメニューもあります。

まず、モントリオールの巻き寿司といえば「カミカゼ」。サーモンやカニカマ、キュウリなど具沢山の太巻きに辛いチリパウダー入りのマヨネーズと天かすが入っているのが特徴です。これは、巻きたてを食べるのがお約束。天かすがサクサクッとしているうちに。

ベジタリアン向けには、玄米の酢飯にナッツや人参の千切りが入った巻き寿司も。香ばしく、特に女性にウケる逸品で、サラダ感覚で食べられます。

それから、スモークサーモンとクリームチーズの巻き寿司。ベーグルサンドの定番の具を、そのままお寿司にアレンジしていて、更にアボカドが入っていたりするとかなり美味、これもモントリオールらしい巻き寿司です。

この街で人気の巻き寿司ですが、グルメなモントリオールの友人は、寿司は日本でしか食べません。そして彼の辞書では Sushi = 握り寿司。巻き寿司は眼中にないようです。逆に私は、握り寿司ではなく「巻き寿司」の方を食べたくなったりするのに、面白いものです。

そうそう、「サーモン軍艦巻き」もモントリオーラーには人気があります。サーモンの角切りを辛いマヨネーズで和え、天かすを混ぜて軍艦にのせたもの。人気のポイントはカミカゼと同じ、スパイシーとサクッとした食感、これが決め手になっています。


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バレンタイン仕様?のクロワッサン。

ラズベリークロワッサンやマンゴー&パッションクロワッサンなど、最近のモントリオールには、ユニークで美味なクロワッサンが増えています。

これで始まる朝は、何だか楽しい。

 

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ケベックの名物料理に Poutine(プティン)というものがあります。
基本形は、フライドポテト+チーズカード+グレービーソースという、日本ではなかなかお目にかかれない組み合わせです。先週は、モントリオール・プティンウィークと題して、市内のレストランやファーストフード店が趣向を凝らしたオリジナリティ溢れるプティンを提供するイベントがありました。

写真は、人気ナンバーワンに輝いた、Le Gras Dur Poutine というお店のシーフードプティン。ロブスターがゴロゴロ乗り、グレービーソースの代わりにロブスタービスクとピーナツソースがかかったリッチなプティンです。
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こちらは、審査員が選んだナンバーワン、Taboo Cuisine Rebelle Poutine のゾンビプティン。

ポテトとチーズカードにホワイトビールで煮込んだプルドポーク(煮込んでほろほろに崩した豚肉)やブルスゲッタ(トマト)が加わり、そこにポルト酒入りデミグラスソース、ジャックダニエルのソースとケイジャンサワークリームがかかっています。読んだだけで酔っ払いそうですが、なんでもアリのプティンの世界。えー⁉︎っと驚くかも知れませんが、決して怯むことなかれ。熱々を頬ばりましょう。
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これがプティンの基本形。厳しいケベックの冬を乗り越えるエネルギー源としては理に適った食べ物ですが、深夜、遊んだ後の〆(シメ)として食べるケベコワも多く、24時間営業のお店は、丑三つ時に混み合っていたりします。

個人的には、フライドポテトはそのままの方が好きなのですが、経験としては食べてみるべし。ハマる方も結構多いようですので。


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おしゃれな朝食の定番、フレンチトースト。

昨日ご紹介した Lémeac の名物でもあります。 こちらでは、ブリオッシュをベースにしたフレンチトーストに、ブランチにはバナナをたっぷりのせて、デザートには自家製アイスクリームと自家製メープルキャラメルをたっぷりかけて出しています。

フレンチトーストは、パンを牛乳と卵と砂糖の液に漬けてから焼くものですが、ここのデザートバージョンはひと工夫もふた工夫もされています。

なるべくふわふわのブリオッシュを使用。そして、卵、牛乳、生クリームと砂糖の液には少量のスパイス類が入り、甘さを引き締めるアクセントに。液に浸したら、厚いフライパンにバターを熱して両面焼き、さらにオーブンに入れて7~8分。こうして、外はカリッと、中はしっとりふんわりのフレンチトーストが焼きあがります。

上にのせる自家製アイスクリームも特筆もの、ドルチェ・デ・レチェ(牛乳のジャム)入りで、ミルク感たっぷりです。更にメープルキャラメルがかかっているのですから、これぞ、モントリオールのフレンチトースト!といった感じです。

少々気をつけたいのが、フランス語メニューの表記。ブランチには Pain doré(パン・ドレ)、デザートは Pain perdu(パン・ペルデュ)という名前で出しているので、混乱なきよう。英語メニューは両方 French toast (フレンチトースト)です。

ちなみに、パンドレ はフランス語で「黄金のパン」、パンペルデュ は「だめになったパン」という意味で、主に前者はケベックで、後者はフランスでそう呼ばれているようです。ケベックの方がポジティブな呼び方で、何だか気質が表れていて微笑ましい。

Lémeacのテラス席は、冬でも暖房が効いていて心地よいです。テラスでフレンチトーストをいただきながら春を待つことといたしましょう。



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モントリオールのアイコン、オレンジジュレップ。歴史は昨日のブログでご紹介しましたが、もう少し続きを。

この、誰もが知ってるドリンクは、もともと家庭で作っていたとあって、再現レシピが色々出ています。オレンジを使っていることは確かなのですが、ちょっぴりミルキーな感じで、ただのオレンジジュースではない、というのがハマる要因なのかも知れません。

というか、ここを通ったら寄らなきゃ、という暗黙のルールがあるようにも思いますが。

さて、そのレシピですが、創業者のジボーさんが家庭で作っていたものですが、より安く作れるように、コストのかかるオレンジジュースの量を減らして、代わりに牛乳や卵白を入れているとか。え、それが功を奏したの?と思うと何だか複雑な気持ちになりますが、食べ物や飲み物は余計なことを考えずにいただくのが、一番幸せで正しいジャッジができます。

話をレシピに戻しますと。

様々なコピーキャットレシピが出回りましたが、実はパテントをとっていたものが公開されました。但し、ボトル販売用で、店頭のものとは少し違うようです。スキムミルクパウダーは牛乳に、ペクチンは卵白に、それぞれ相当量を置き換えると良いらしいので、試してみる価値ありです。

それにしても、Julep(ジュレップ)という洒落た名前もレシピも、パテントを取っていたとは、すごい。商売上手ですね。
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このオレンジの大きな球体、モントリオーラーなら誰もが知ってる Gibeau Orange Julep(ジボー・オレンジ・ジュレップ)というファストフード店です。

このお店を有名にしたのは、飛行機からも見える、この大きなオレンジの建物。そして、名物のドリンク「オレンジ・ジュレップ」です。

もともと、創業者のジボー(Gibeau)さんが、家庭で作っていたドリンクを公園で売り出し大人気を博したことが始まり。1932年のことです。その後、1945年に、当時は全く開発が進んでいなかったDecarie という道路沿いに、今より若干小さな2階建てコンクリートの球体のお店を構えました。今でも目を惹く形ですから、当時は皆が度肝を抜かれたことでしょう。ジボーさん一家が、その2階に暮らしていると信じていた人も多かったようです。

現在のお店になったのは、1966年。Decarie の道路拡張に伴って少し移動しなければならないことから、大きな大きなオレンジ(直径12m、内部は3階建て)が生まれました。

当時のカナダもアメリカも、車で来て車の中で食事をするドライブスルーがメジャーだったので、ローラースケートで商品を運ぶウエイトレスが活躍していました。映画でしか見たことはありませんが、古き良き時代です。他のドライブスルーがこれを廃止した後も、このお店のローラースケートは、なんと2005年まで続きました。

上空から、この大きなオレンジが見えると、モントリオールに帰ってきた、とホッとします。モントリオールの歴史に刻まれつづけ、このまま変わらずあってほしい、とみんなが願う「オレンジ・ジュレップ」は、成功の象徴としても輝き続けています。

HPはありません。そこも良いところ。
こちらはYelpの情報です


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モントリオールのショコラティエ、クロエ。

その名の通り、女性ショコラティエ、クロエさんのお店です。
可愛らしいお店の中には、一つ一つ丁寧に手作りされたショコラ(チョコレート)が並んでいて、ボンボンなら一粒2カナダドル。クオリティが高いのに、随分良心的なお値段です。

モントリオールでは日常的に手土産にされるチョコレート。
このお店はボックスやラッピングがキュートでカラフルなので、商品を買って受け取った瞬間に、差し上げる方の喜ぶ顔が思い浮かび、自分の気持ちも上がります。

箱を開けたら、ほら。
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笑顔にならずにいられません。


Les chocolates de Chloé
 クロエ

マミー
近所に美味しいパン屋さんがあるのは幸せです。

モントリオールにあるマミークラフティ、ご主人はフランスからの移民で、こだわりの材料と製法で作られたハード系が充実しています。

幼い頃は、フワフワの柔らかいパンしか食べられなかったのに、中学生くらいから、ハードでリーンなパンに目覚め、天然酵母にときめいた時期もありました。今も、フランス系のハードパンはもちろん、ずっしりとしたドイツパンも大好きです。

世界中でその地に合ったパンがあるのを見ると、まさに『パンは文化なり』。

フレンチに合うバゲット、肉料理に合うライ麦パン、スパイシーな料理にはピタパン。シンプルな方程式ですが、昔の人が素直に良く考えた結果だと思います。

マミークラフティのハード系で特におすすめは、ミッシュ(Miche)。サワー種のかすかな酸味とみずみずしいクラムが理想的なバランスです。

寒い日はポトフと一緒に。



le pick up
モントリオールのリトルイタリーのはずれにある、ちょっとユニークなお店、ピックアップ(Le Pick-up)。

何がユニークかと言うと、洗剤などの日用品が売られているデパヌール(コンビニ)と謳いながら、サンドイッチやランチを提供するレストラン機能を備えていること。しかも、どのメニューも美味しくて、ことサンドイッチに関しては、モントリオールのサンドイッチランキングで、いつも上位に食い込む実力ぶり。

それなのに、ちょっと混沌としたデパヌール(コンビニ)という、一見アンバランスな感じと、立ち寄りやすさでお客さんが途切れません。

また、このお店に活気をもたらすのは、料理を提供するときの掛け声。
店員さんは、待っているお客さんに、得意げに料理を手渡します。

その掛け声は、

「ピックアップ!」

sand le pick up
一番人気のサンドイッチ、プルドポーク。

デパヌール ピックアップ
Le Pickup


croissant
よく立ち寄る、カフェを併設したパン屋さん、マミークラフティ。

カフェは2階にあって、そこからパンやお菓子の製造の様子を見ることができます。

今日は、クロワッサン。三角にカットした生地が、次々にくるくる巻かれていく様子は圧巻です。こんな日は、よく見える席に座り、うちとは巻き方向が逆だわ、などと見ています。いい勉強です。

 

L'EXPRESS
モントリオールのサンドニ通りにあるフレンチレストラン、L'express(レクスプレス)。

モントリオールに数多くあるフレンチの中で、最もフランスのエスプリを感じます。

メニューはアラカルトのみ、朝早くから夜遅くまで開いているので、色んな使い方ができます。午後、ふらっと立ち寄って、カウンターでデザートとコーヒーをいただくことも。

店内は、フランス映画に出てきそうな雰囲気。全てのシーンが絵になるレストランです。

粋なフレンチレストラン
L'express 


BMO
カナダで最も歴史ある銀行、BMO(モントリオール銀行)。

設立は1817年ですから、来年200周年を迎えます。今は、本社機能をトロントに移していますが、オールドモントリオールにあるモントリオール本社(写真)は、かつてモントリオールがカナダ経済の中心だったことを物語る、重厚で贅沢な造りです。

こんなに空間を使っているのに、窓口業務に訪れる人は数えるほど、いつも空いています。更に、ここで働くスタッフの人口密度の低さは、他に例を見ないほど。

モントリオールに出店するにあたり、メインバンクとして選んだのがこの銀行。日本と違い「チェック」で何でも支払う仕組みを覚え、BMOのチェックを初めて切った時、のささやかな緊張感は今でも新鮮に覚えています。

普段、頻繁に利用しているのは、お店の近くの支店ですが、時折この本店に来たくなるのは、建物を見て当時を感じたいからなのだと思います。モントリオールがカナダの中心だった頃を。
 
 

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世界で一番好きなカフェ、オリンピコからすぐ近くにある、『マエストロ』。

マイルエンド(Mile-end)の中心となるサンヴィアター(St-Viateur)通りに面したこのお店、人々が行き交う窓越しがそのままショーケースになっているので、通るたびにこの光景が目に入りました。

おいしそう。 

店内は、2〜3人入ればいっぱいになってしまうほどこぢんまりとしたお店でしたが、そこがまた良いのです。そして、一日に何百人もの人が目にする小さな舞台は、大胆に焼かれたクロワッサンやデニッシュでいつも輝きを放っていました。

ところが。

後に数軒先の角地に移転したこのお店。広めのスペースをとったカフェに変わった途端に「普通の」お店になっていました。ショーケースも普通の3段のもの。これまでと同じ商品量ではスペースが埋まりません。個人的な見解ではありますが、同じ商品のはずなのに、小さな舞台に立体的にディスプレイされていたときに比べると、魅力が半減していました。

絶好の角地に移転したのに、勿体ない。

そこで思い出したのが、私が起業後初めてオープンした日本のカフェ。経験値がないというのは恐ろしいもので、大きなショーケースを特注し、そこに並ぶお惣菜を思い浮かべてはワクワクしておりました。

が、しかし。そうです、まずぶち当たった壁が、ショーケースを埋めるということ。魅力的なショーケースにするには、商品をそれだけ作らなければなりません。そして売り切らなければならないという使命がもれなくついてきました。ショーケースの大きさがそのまま「大変さ」の度合いに比例するのだと、お店を開いてからわかりました。

今となっては、本業のお菓子は、この大きなショーケースがきっかけになって始めたのですから、結果オーライ。同じく「器」に能力を合わせていくのは、時間も労力も随分かかりますが、やるからこそできるようになるのだとわかりました。

こちらも結果オーライです。



モントリオール製菓学校・ビジネスモデル販売

 

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モントリオールの格式高いホテル、クイーンエリザベス。1969年、結婚したばかりのジョンレノンとオノヨーコが『ベッドイン』と称した平和活動を行ったのは、このホテルの1742号室です。

写真はホテルにあるクラシカルなフレンチレストラン『ビーバークラブ』。結婚記念日に行ってきたという友人夫妻に勧められ、当時は恋人だった今の旦那の誕生祝いに予約をしました。

重厚な内装と落ち着きある初老のサービスマン。ホストである私が安心していられるよう、そしてこの機会を最高のものにしようという気遣いは申し分なく、とびきりの料理と共に、とても印象に残りました。そんなひとときに料理の写真を撮るのはマナー違反と感じ、写真は撮っておりませんが、大きな塊で焼いてステーキのように厚切りで提供されるローストビーフは絶品。ここの名物でもあります。

誕生日への計らいに、デザートとは別に二人には充分すぎる大きさのバースデーケーキを用意し、写真を撮ってカードにして渡してくれたサービスマン。このような方は本当に貴重、いぶし銀の魅力をいつまでもここで守っていただきたいと思いました。

こうして素晴らしく楽しい時間を過ごした私たちでしたが、この後その空気は一転、夜の街を徘徊することになります。。

レストランを出てトイレに立ち寄り、今日つけてきたはずのダイヤのネックレスが無いことに気づいた私。すぐ彼にそのことを告げると、「探そう」と早足で歩き出しました。

もう夜の11時をとうに過ぎています。日本とは違い、落とし物を警察に届ける人が稀なこの地で、到底見つかるとは思えません。しかもワインをたっぷり飲んだ後、自分のことながら「歩きたくない」思いの方が強く、黙って諦めれば良かったと後悔しながら、小走りで「光るものはないか」と探し、彼を追うこと3時間。

結局どこにもありませんでした。

きっと、誰かが拾って「ラッキー」と思っていることでしょう。3時間も歩くと、誰にも拾われず、そのまま土にまみれ雪に埋もれどこかに行ってしまうよりはいいかな、という気になりました。

なくしたネックレスは、幸い誰かの形見などという特別なものではないと知り安堵した彼。それでも、その金額を聞いて惜しがる彼を逆になだめながら、タクシーを待ちました。

そのとき私が得たものは、お金では買えない感覚。
真夏でしたので二人とも汗だくなのに、私は清々しい気持ちになっていました。私のために一生懸命になってくれて、と、彼に対して小さな勘違いが始まったのもこの夜だったように思います。


 ※クイーンエリザベスは現在改装中。2017年6月にリニューアルオープン。
 

モントリオールはサンドウィッチ天国。
sand olive&gourmando

「オリーブ&グルマンド」のチキンベジサンド。

sand banh mi
「バンミー」のベトナムサンド。

sand le pick up
「ピックアップ」のプルドポークサンド。

sand hotdog
「モントリオール・プール・ルーム」のホットドッグ。

そして、モントリオールといえば、やっぱりこれ!
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「シュワルツ」のスモークミート。
 

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ビスコッティというと、二度焼きの硬い生地の中にナッツが少し入っているのが一般的。ラテに浸して食べているのを見かけると、歯が悪かった祖父を思い出しますが、これが本場の食べ方のようです。

さて、写真のビスコッティは、モントリオールのカフェでよく見かけるビスコッティ。イタリア人女性が作る、ナッツとチョコがゴロゴロ入ったビスコッティです。コーヒーによく合って美味しいので、カフェで見かけると、ついついオーダーしてしまいます。

モントリオールには、私のような「ついつい」という人がかなり多くいるはず。 コーヒーは作るけれどお菓子は作らない、というカフェが多いこの街で、卸を中心にしているところが、商売上手です。

「ヘブンリーテイスト」という名を冠しているこのビスコッティ。天国に昇るような美味しさということですが、イタリアでは美味しいものを表現するとき「天に昇る」と言うのでしょうか。ティラミスもイタリア語でそんな意味ですし。

日本では、美味しいものを食べたとき「ほっぺが落ちる」 と言いますが、最近すっかり使わなくなったような。かわりに「ヤバい」と言ったりしているのを聞くと、複雑な気持ちになります。プラスのことはプラスの表現を使ったほうが格好いいと、昭和な私は思います。

 

お客さん
モントリオールで営業していたカフェと道路を挟んですぐのアパートに住むメキシコ出身男子。

パソコンを持ち込み、仕事をしたり勉強したりするお客さんが多い中、彼はいつも何か動画を見ている様子。パソコンで何をしているのか、画面は見えませんし(見るつもりもありませんが)、聞いたわけでもないのですが、何だか楽しそうな、その背中。メキシコ出身だからサッカーの試合でも見ているのか、自称ミュージシャンだから音楽のビデオを見ているのか、と、勝手に想像を働かせておりました。

ある日、いつものようにヘッドホンをして動画を見ている(と勝手に決めている)彼に、オーダーのコーヒーを持って行き、邪魔にならないよう、そっとテーブルに置こうとしたその瞬間。

ワッハハハハ!

すごい勢いの笑い。何?何なの?驚く私に、パソコンの向きを変え、画面を見せてくれた彼。そこには、見慣れた人々が。日本のお笑い芸人さんたちの、体を張ったパフォーマンス。

彼が熱く語ってくれました、番組名は『ガキノツカイヤアラヘンデ』。そして、ミスター・ハマダがいかに面白いか。言葉が通じなくても笑いは共通。言語を超えて感情に訴えるものには力があると、自分の中で結論づけました。

たべものも同じです。おいしい、という感覚は、説得されて出てくるものではなく、自然と感じるもの。その土地の人がおいしいと感じるものを提供できれば、どこででも商売できそうです。

 

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アラブ系スーパーの一角。ずらっと並んでいるのは『バクラバ』という中東のお菓子です。

フィロと呼ばれる極々薄い生地で作ったパイ生地に、ピスタチオやアーモンドなどのナッツを挟み、焼き上げてからシロップをかけた、甘い、甘い、甘〜いお菓子です。

初めて食べたときは、その甘さが衝撃的でしたが、コーヒーにもお茶にも合うこのお菓子にハマり、スーパーで見かけるとついつい購入。バクラバ専門店にも足を運ぶようになりました。レシピを探し、日本でバクラバのお店をやろうか、などと妄想したことも。

時間を気にせず、ゆっくりおしゃべりしながらつまむのが、私にとっては、このお菓子の食べ方の理想です。ターキッシュコーヒーかミントティーをすすりながら。

わたくし、新しいことには割と抵抗なく臨める方です。経験の許容範囲も広く、海外生活においても、新しいことにあまり怖さを感じないのですが、「髪を切ること」だけは別。その勇気が持てません。

 元々、髪質が硬く量も多いので、この特性を知っている美容師さんでないと怖い、というのが根底にあるのですが、これまで海外で髪を切って悲惨な結果になった例をいくつか見てきているのが、トラウマになっているようです。他人の痛い目を見てトラウマとは、少々図々しい気もしますが、そのくらい酷かったのです。

今から遡ること18年、当時ロンドンに住んでいた私を訪ねて来た妹とその友人。 友人の方は美容師の卵でしたので、流行の最先端、ロンドンで髪を切ることも大きな目的にしていました。今ほどインターネットが発達していない中、事前に雑誌で調べ上げたヘアサロンの地図を手に、妹と二人連れ立って意気揚々と出かけたまでは良かったのですが。

戻って来た二人を見て、一瞬目を疑いました。

二人とも見事なベリーショート、パイナップルがふたつ並んでいます。泣きたい気持ちを通り越して笑うしかないという状況。私も同情よりも可笑しさが勝ってしまい、目尻に涙を光らせながら笑う二人と一緒に大笑いしました。

モントリオールでも、同じようなことが起こりました。これも私本人ではないので申し訳ないですが、マンガに出てくるようなパッツンヘアーにされた男性。前髪も、もみあげ部分も、襟足も全てパッツン。ハサミを横に動かして切っただけ、という感じです。たまたまと信じたい、いや、夢だと信じたいくらい恐ろしい髪型。この時私の中に、海外で髪を切るのは危険とインプットされました。

ある日本人サッカー選手が、海外に自分の専属美容師を呼んで毎回髪を切っているという話にも大きく頷けます。私も、今や自分の美容院まで開いた「ロンドンのパイナップル」を呼び寄せるくらいにはなりたいのですが、まだそこまでの甲斐性はなく、実現していません。

モントリオールで髪を切ったことがない。何でも身体を張って試してみるのに、これだけは尻込みしている後ろめたさが常にありました。一度は試してみなければ。日本人の腕利美容師さんがいらっしゃると聞いていますが、どうせなら現地の技術で。

街を歩くと、ヘアサロンが気になり出します。ふと覗いた床屋の光景は、何とも微笑ましい。床屋のおじいちゃんがカットしているのは実のお孫さん。髪型はおじいちゃんとお揃いになりそうです。
床屋

 

トマトソース
世界で一番好きなカフェ、オリンピコから一本南の通りにあるパスタソース専門店。イタリア人が経営しているこのお店、オリーブオイルとペーストが多少置いてはありますが、壁一面がパスタソースです。 

モントリオールで家庭の食卓にのぼるメニュー、上位3位には入るであろうパスタ。女性の就業率が90%を超えるこの街で、家事のうち食に関して手軽さは最強。茹でてソースをかけるだけのパスタが受けないはずありません。スーパーには、トマト系、クリーム系など色んなバリエーションのパスタソースが並び、どれもなかなかのお味です。

そんな環境で、このパスタソース専門店。良いポイントを押さえています。

扱っているのが絶対的な需要があるトマトソースであること。場所はイタリアコミュニティ、経営者にとってのホームであること。周囲にも人気店があって人が多い立地であること。イタリア人が店内奥で手づくりしているのがちょっと見えること。

これだけ並んでいて専門店となると美味しそうに思えますし、ましてや本場イタリア人が作っているとなれば期待が膨らみます。パスタソースはストックできるし、どうせスーパーで買うならば、通りかかったら買っておこうという気にもさせられます。

さて、お味は?

トマトの味がしっかりして、美味しいです。スーパーで売っているナショナルブランドのものよりも美味しく感じるのは、前置きと期待値の高さゆえと思っていたら、実はご主人、人気イタリア料理店の出身とか。そのお店の味が家庭で味わえるというわけです。

あるとき、近くのベーグル屋さんの帰りに立ち寄ると、パスタソース以外の商品、オリーブオイルとペーストを試食させてくれました。焼きたてのベーグルをちぎって、オリーブオイルをたっぷり回しかけ、ペーストをこれまたたっぷり。これが美味しいのなんのって。試食のさせ方が大らかでイタリアっぽく、楽しい!

早速オリーブオイルを購入。色んな料理に使いますが、これもスーパーで買うのより美味しく感じます。通りかかるとオリーブオイルも買うようになりました。

この小さなお店、私のようなファンが多いことでしょう。通りかかると買ってしまう。通りの名にちなんで、勝手に名付けました。フェアモント・トラップです。

タプナード


DROGHERIA FINE
http://localmontrealtours.com/drogheria-fine-the-best-pasta-sauce-in-montreal/ 

今日はバレンタイン。バレンタインといえばチョコレート。女性が男性にチョコレートを渡して想いを告白できる日と認識しています。

が、そんなことを言うと、四半世紀前の話と笑われそうなほど、最近は聖なる日が形を変えています。義理チョコはもとより友チョコなど、イベント化が年々進んでいて、大量に作れる友チョコレシピも出回り、手伝うママも大変とか。

モントリオールのバレンタインは、恋人のための日、結婚記念日のようなものでしょうか。

この日は、手に花束を持って街ゆく男性をよく見かけます。それがどんな人であろうと、サマになって見えるのは、滲み出る幸せのオーラから。もちろん、チョコレートもプレゼントとして贈られるので、ショコラティエは特別の賑わい。バレンタインディナーを謳い、軽く便乗するレストランもあります。

モントリオーラーの友人曰く、バレンタインは「リセットの日」。お互いに相手を思いやる、そんな良い機会になると言います。花束やチョコレートのプレゼントにバレンタインディナー、「ハッピー・バレンタイン!」を合言葉に、ドラマや映画の中の世界がこの日は普通に行われています。男性が主導というわけでもなく女性も一緒にこの日を盛り上げる。彼と彼女、2人が主役です。

ジョワ・ド・ヴィーヴル(人生楽しく)と男女平等。

バレンタインにも表れているこの2つのことば。毎年2月14日になると思い出し、モントリオールの良い面を再認識する良い機会になっています。

ハッピー・バレンタイン!

chole(ショコラティエ)
https://leschocolatsdechloe.com

アイスクリーム
和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、日本の「食」がますます注目されています。寿司も天ぷらも、今や世界中で食べられるようになりました。これまで何度か海外に住んだり旅行に行ったりしましたが、その度に日本の「食」の良さを発見します。反面教師とまでは言いませんが、日本の食レベルは比較対象があると「ダントツ」だということを実感することが多々あります。その「ダントツ」の中でも特にすごいと思うのは、アイス。スーパーやコンビニで売っている、100円くらいの、いわゆる「アイス」です。

昔からある定番アイス、コンビニのPBアイスは、日本が世界に誇るすばらしい「商品」だと思います。モントリオールでも、袋アイスやカップアイスが売られていますが、その質の低さとコスパの悪さに、興味意外で手が伸びることはありませんでした。日本では子どものお小遣いで買えるレベルのアイスがカナダでは3ドルほど。300円弱です。

モントリオールでアイスが食べたくなったら、専門店に行くべし!です。モントリオールのアイスクリーム屋さんは、素材の味を活かしていて、例外なく美味しい。袋やカップのアイス文化が育たないのは、専門店のせいかも知れません。特に人気のお店は、行列必至で、夏の深夜に1時間待ちもざら、店員さんはけんしょう炎になるそうです。

アイスクリーム屋さんは季節商売、特に冬が厳しいモントリオールにおいては夏が稼ぎ時です。夏に一年分稼いで冬休む。ほとんどのお店はこのスタイルですが。。
写真は、冬も営業していたアイスクリーム屋さん、Les Givrés。日本語で「霜」という店名で冬も営業とは何とも寒々しい、と思いながら、真冬のある日、コーヒーも出しているのでそれ目当てに入ったら。

6種のセットに目がとまってしまいました。お好みの種類を選べるとのことなので、色々試してみたくてオーダーしたら、このサイズで出てきました。2名様用とありますが、いやいやファミリー向けでしょう。これが6.5ドルとはお得です。どの味も甲乙つけがたい美味しさですが、特にピスタチオは絶品。ピスタチオをローストするところから手作りというこだわりを聞いて納得です。

4年前は、冬も営業していたのが何だか気の毒だったこのお店、今ではモントリオール市内に2店舗、販路も広げています。今度は夏に食べたいな、ピスタチオアイスクリーム。


Les Givrés
http://www.lesgivres.ca/


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