きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

カテゴリ: モントリオール

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モントリオールにあるシェアオフィス Fabrik8、ジャンタロンマーケットからほど近い、マイルエクス(Mile-Ex)と呼ばれる地域にあり、ゲーム製作会社やアパレルなどクリエイティブな会社が色々と入っています。

このシェアオフィスがこれから更にスペースを拡張し、来年の夏には1名から500名までの会社に対応可能なワークスペースになるプロジェクトが始まろうとしています。
屋上にはテラスとバスケットボールコート(冬にはスケートリンクになります!)、ラウンジ、ジム、卓球などができるゲームスペース、ヘルシー志向のカフェテリア、そして何と Zen(禅)スペースも設けられます。更に空気や水、ライティングにまでこだわって、Well Certified Building(オフィスやアパートの環境スタンダード)認定のモントリオール第一号になりそうです。
コンセプト(efficiency、shareing、well-being for employees)にあるように、従業員が働きやすい最高の環境が整い、そこにクリエイティブな会社が集まって、プラスの効果が生まれること間違いなし。

人生の多くを過ごす仕事の時間。環境がどれだけ重要か、モントリオーラー達が体現してくれています。
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Fabrik8



お祭り
冬の終わりを告げるお祭り、Cabane Panache et bois rondという「木こり祭り」が、今週末、モントリオールのベルダン地区で開催されます。

このお祭りでは、音楽はもちろん、昔ながらの料理や身体を温めるウイスキー(カナダ産のクラウン・ロイヤル)の他、丸太カットの実演ショー、紙作りのワークショップなど、木こりにまつわる様々なイベントを楽しめますが、その中で面白いのが「床屋」の出店。昔は床屋が木こりのキャンプを転々とし、今で言う「出張ヘアカット」をしたそうです。

また、メープルシロップの収穫時期を間近に控え、その前哨戦とも言えるこのお祭りでは、メープルトフィが無料で提供されます。煮詰めたメープルシロップを雪の上に垂らすことで急速に冷やして柔らかな飴(トフィー)にする、ケベコワなら必ず体験したことがある春の風物詩。自然の恵みを体感しましょ。
メープル

Cabane Panache et bois rond 2018


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サンローラン川の氷が融けはじめています。

厳しい冬がもうすぐ終わろうとしています。

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バレンタイン仕様?のクロワッサン。

ラズベリークロワッサンやマンゴー&パッションクロワッサンなど、最近のモントリオールには、ユニークで美味なクロワッサンが増えています。

これで始まる朝は、何だか楽しい。

 

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ケベックの名物料理に Poutine(プティン)というものがあります。
基本形は、フライドポテト+チーズカード+グレービーソースという、日本ではなかなかお目にかかれない組み合わせです。先週は、モントリオール・プティンウィークと題して、市内のレストランやファーストフード店が趣向を凝らしたオリジナリティ溢れるプティンを提供するイベントがありました。

写真は、人気ナンバーワンに輝いた、Le Gras Dur Poutine というお店のシーフードプティン。ロブスターがゴロゴロ乗り、グレービーソースの代わりにロブスタービスクとピーナツソースがかかったリッチなプティンです。
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こちらは、審査員が選んだナンバーワン、Taboo Cuisine Rebelle Poutine のゾンビプティン。

ポテトとチーズカードにホワイトビールで煮込んだプルドポーク(煮込んでほろほろに崩した豚肉)やブルスゲッタ(トマト)が加わり、そこにポルト酒入りデミグラスソース、ジャックダニエルのソースとケイジャンサワークリームがかかっています。読んだだけで酔っ払いそうですが、なんでもアリのプティンの世界。えー⁉︎っと驚くかも知れませんが、決して怯むことなかれ。熱々を頬ばりましょう。
poutine montreal
これがプティンの基本形。厳しいケベックの冬を乗り越えるエネルギー源としては理に適った食べ物ですが、深夜、遊んだ後の〆(シメ)として食べるケベコワも多く、24時間営業のお店は、丑三つ時に混み合っていたりします。

個人的には、フライドポテトはそのままの方が好きなのですが、経験としては食べてみるべし。ハマる方も結構多いようですので。


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チョコレート好きにオススメ!モントリオールのチョコレートツアーMontreal Ultimate Chocolate Tourのご案内です。

モントリオールに数あるショコラティエ、これまではフランスのヴァローナやカカオバリー、ベルギーのカレボーなどのメーカーから材料としてのチョコレートを仕入れて、ボンボンやタブレットに加工するのが一般的でしたが、近年、これにちょっとしたムーブメントが起こっています。材料としてのチョコレートを仕入れて加工するのではなく、カカオ豆からチョコレートを作る、Bean to Bar と呼ばれる、本当のオリジナルチョコレートを作る小さなお店が増えているのです。

このチョコレートツアーは、そんなモントリオールのチョコレート最新事情を半日で学ぶツアー。マイルエンド地区のオリジナルチョコレートを作るショコラティエからスタートしてプラトー地区まで、4時間半ほどかけて歩いて巡ります。もちろん、テイスティングするだけではありません。カカオ豆からチョコレートを作る製造工程を見学したり、チョコレートの起源や歴史から味を表現するボキャブラリーまで、チョコレートに関するありとあらゆるエトセトラを学びます。また、ガイドさんや訪れるお店の店主はモントリオール大好き、街についての話も聞けますよ。
ツアーの最後は、こちらのショコラティエ。テイスティングもありますが、お土産も色々買いたくなりそうです。

9種類以上のチョコレートテイスティング、ランチ、ドリンクなどお楽しみが盛り沢山で88.24カナダドル。英語でのガイドですので、予めご留意を。
Montreal Ultimate Chocolate Tour

 

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近年、お茶がポピュラーになっているモントリオール。フランス文化を頑なに守り、カフェが生活の一部というこの街にあって、サロン・ド・テ(ティールーム)は、ちょっと特別な場でもあります。

私自身、普段が「カフェ」だからかも知れませんが、ティールームに行くのは、いつもと違う理由がある時。カフェのように、ちょっと立ち寄るのではなく、同じ時間でも違う感じ方ができる場所として、わざわざ行くことが多いです。

特に、このティールーム Cardinal はスペシャル。真っ赤なドアを開けると、2階まで吹き抜けになった高い天井と大きなシャンデリア、アンティーク家具が目に飛び込んできて、別世界へ足を踏み入れたような、不思議の国のアリスのような気分になります。
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メニューはシンプルで洗練されたものばかり。お菓子は素朴な焼き菓子中心ですが、英国ともちょっと違う、モントリオールらしいお茶菓子です。スコーンやサンドイッチもあり、どれもセンスが良くて美味しい。さすが Sparrow (こちらもお洒落なレストランです)が手がけたお店です。
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ビクトリア時代にタイムスリップできるのは、木金土日のみ。木金は11〜19時、土日は20時までの営業です。

Salon de Thé
Cardinal


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おしゃれな朝食の定番、フレンチトースト。

昨日ご紹介した Lémeac の名物でもあります。 こちらでは、ブリオッシュをベースにしたフレンチトーストに、ブランチにはバナナをたっぷりのせて、デザートには自家製アイスクリームと自家製メープルキャラメルをたっぷりかけて出しています。

フレンチトーストは、パンを牛乳と卵と砂糖の液に漬けてから焼くものですが、ここのデザートバージョンはひと工夫もふた工夫もされています。

なるべくふわふわのブリオッシュを使用。そして、卵、牛乳、生クリームと砂糖の液には少量のスパイス類が入り、甘さを引き締めるアクセントに。液に浸したら、厚いフライパンにバターを熱して両面焼き、さらにオーブンに入れて7~8分。こうして、外はカリッと、中はしっとりふんわりのフレンチトーストが焼きあがります。

上にのせる自家製アイスクリームも特筆もの、ドルチェ・デ・レチェ(牛乳のジャム)入りで、ミルク感たっぷりです。更にメープルキャラメルがかかっているのですから、これぞ、モントリオールのフレンチトースト!といった感じです。

少々気をつけたいのが、フランス語メニューの表記。ブランチには Pain doré(パン・ドレ)、デザートは Pain perdu(パン・ペルデュ)という名前で出しているので、混乱なきよう。英語メニューは両方 French toast (フレンチトースト)です。

ちなみに、パンドレ はフランス語で「黄金のパン」、パンペルデュ は「だめになったパン」という意味で、主に前者はケベックで、後者はフランスでそう呼ばれているようです。ケベックの方がポジティブな呼び方で、何だか気質が表れていて微笑ましい。

Lémeacのテラス席は、冬でも暖房が効いていて心地よいです。テラスでフレンチトーストをいただきながら春を待つことといたしましょう。



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モントリオールの神なる山、Mt-Royal(モンロワイヤル)は、冬もにぎやか。ビーバーレイクでのスケートはもちろん、チューブなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティが目白押しです。

さて、昼に思いっきりスポーツを楽しんだら、夕刻からトレッキングに出かけませんか?

2月の毎週金曜と土曜の18時から、ガイドつきでモンロワイヤルを歩くSnowshoes excursion というアクティビティがあります。2.5~3kmを1時間半ほどかけて歩くツアーで、参加費はひとり$22。歩くといっても、冬の夜に普段行けないような「秘密の場所」へも連れて行ってくれる、なかなかできない冒険のような経験です。

そして、お楽しみはホットチョコレート。冬の雪山では何よりのご馳走です。目の前に広がる初めての世界に心身ともにリフレッシュ、多少の筋肉痛は覚悟しますが、翌日は土日ですから、休みならゆっくり眠れますし。

2月14日のバレンタインデーには特別に開催、雪の中でスパークリングワインとチョコレートが楽しめますよ。参加費は$30ですが、バレンタインディナー前に、レストランのウェイティングルームで過ごす代わりにいかがでしょうか?

Les amis de la montagne(レザミ・デ・ラ・モンターニュ)という団体が行っています
Snowshoe excursion
バレンタインデースペシャル



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今日のレストランは、プラトー地区のお洒落なローリエ通りにある、Lémeac
こちらでは、一日の終わり、22時以降にお得なメニューを提供しています。

前菜とメイン、コーヒーで$28。このお得なサービスが始まった当初は、22時からの$22メニューだったのですが、少しづつ値上がりしています。それでも充分お安い。

メニューは、肉も魚もベジタリアンオプションもあって、バラエティに富んでいる上、質もボリュームも申し分なし。誰もが満足できる内容です。個人的には、前菜が肉ならメインはシーフード、またはその逆のオーダーにしています。

いつ行っても満足しますし、どなたをお連れしても好評。したがって、何度も足を運ぶうち、ほとんどの22時からのメニューを制覇しました。フランス語がわからないうちは見るのも辛いメニューで、英語メニューに助けを求めていましたが、興味のあるものは覚えるものですね。今ではフランス語メニューの方がしっくりきて、料理の画像が浮かびます。
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写真は " Pot au feu de saumon à la fleur de sel " サーモンのポトフ。 大きな蓋付きのキャセロールに入って出てきます。味の決め手は、フルールドセル(塩の精華と呼ばれる質の高い大粒の天日塩)、シンプルですが、素材そのものの味が引き立っていて、寒い冬にはぴったりです。

時間は少々遅めですが、夜遊び大好きのモントリオーラーにとっては、22時は夜のはじまり。いつも混んでいますので、予約して出かけましょう。

Lémeac


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今日は、モントリオールのハイエンドなお店が集まるベルナール通り(rue Bernard)にあるシーフードレストラン Le Pier 66 のご紹介です。

毎日、18時以前と21時以降は Table d’hôte を $24で提供しています。というのも、この通りにはテアトル・ウートウルモン(théâtre Outremont)があり、ショーの前後に食事を楽しむお客さん向け。ニューヨークのブロードウェイとまではいかずとも、同じような気分が味わえます。
 
もちろん、ショー以外のお客さんもウェルカムです。更に嬉しいことに、火曜と水曜はドリンク1杯オーダーで、牡蠣が$1で提供されます。 
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こちらは、土日のブランチメニュー、自家製シーフードのスモーク類とベーグル、野菜やピクルスのセットです。プレゼンテーションが何とも素敵で、幸福感は最高潮に達します。しかも、たっぷり二人前あって$16と、かなりお値打ち。

このレストラン、ローカルのシーフードにこだわっていて、アジアの魚は出さないそうな。オープンしてもうすぐ2年、今後も楽しみです。

Table d’hôte は、牡蠣3ピースか本日の前菜+アラカルトから一品で$24
Le Pier 66


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冬がまだまだ長引くそうなので、何か楽しい話題を、と思い、モントリオールのお得なおすすめレストランをいくつかご紹介しようと思います。

今日はモントリオールの真ん中、サンローラン通り(boul St-Laurent)にある、ステーキレストラン Moishes - 今年80周年を迎える、老舗ステーキレストランです。

もともと、"Romanian Paradise" という店名だったことからも伺えるように、ユダヤ系のレストラン。第二次世界大戦の開始と同時に現在の店名に変更しました。そんなエピソードからも、当時の世界情勢を少しだけ想像することができます。

さて、ユダヤ系ステーキの特徴は?といいますと、オリジナルスパイスを使ってシンプルな炭火焼にし、肉そのものの美味しさを堪能できることです。

このスパイスは、東ヨーロッパのピクルス用スパイスから発展したもので、スモークミートの老舗 シュワルツ が最初に作ったと噂されています。今では「モントリオールステーキスパイス」として(このレストランのものは Moishes Steak Spice として)スーパーなどでも売られていますが、基本は、ガーリック、コリアンダー、黒こしょう、カイエンペッパーフレーク(唐辛子)、ディル、そして塩のブレンド。各レストランやメーカーによって、その他のスパイスを加えたり、配合を変えたりしているようです。

さて、レストランに話を戻して、何がお得かと言いますと、、
水曜から土曜までの21時以降、前菜とメインで$29になるサービスがあるのです。

夜遅めの食事でも大丈夫、という方にはぴったり。そうでなくとも時間を調整するだけの価値があります。
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ステーキは、ポテトとピクルス、コールスロー付き。真っ白なテーブルクロスに映える、シンプルで凛とした食卓です。

お得な時間帯でも少しお洒落をして出かけましょう。あなたもモントリオールの歴史の一部になるのですから。


Moishes

21時以降のメニュー


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Restaurant L'Inconnu 
5115 St Laurent

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L'Entre-Pots 
1995 Rue Masson

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Le Vieux Velo
59 Beaubien Est

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Sparrow
5322 St- Laurent

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Arts Cafe
201 Fairmont West

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Larry's
9 Avenue Firmount Est

厳しい冬の至福の時間、ブランチタイム。
テラスの季節になるまでは、室内でゆっくり楽しみましょう。


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今年の冬は北米各都市で、かなり厳しい冬を迎えていますが、冬も折り返しにさしかかった(と信じたい)今、モントリオールでは雪の行き場がなく困っております。

毎朝早くに除雪をし、雪を大型ダンプに積んで数箇所の雪の行き場に運ぶのですが、これがもうキャパオーバー。115cmまでの積雪には対応でき、ここ10年このような問題が起こることはなかったのですが、既に145cmの積雪が記録された今年は、そうもいかないようです。

もうすぐ始まる平昌オリンピックは、雪不足に悩まされているとか。人間が欲しい欲しくないに関係なく、自然はあるがまま、コントロールがききません。

モントリオールの春はまだまだ遠い、と昨日Groundhog day の占い結果が出たようです。占いを信じずとも、この雪の山を目の前にすれば、受け入れざるを得ない現実だと思えます。

唯一、期待が持てるのは、メープルシロップの収穫。寒暖の差が大きいほどメープルシロップには好条件、厳しい冬のご褒美を待つこととしましょう。

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モントリオールで営業していたカフェのお客さま。学生やノマドワーカー、近所の方々、ファミリー、と、客層はバラエティに富んでおりましたが、この方は、そのどの層にも当てはまらない存在感がありました。

いつもシックな黒のお洋服、サングラスをかけていることも多かったのですが、その姿を見るたびに思い出したのは、桃井かおりさん。

カフェの最後のお客様が彼女、うちの Momoiさんでした。オーダーは、アイスアメリカーノ。晴れた暑い日のことで、今でも鮮明に憶えています。

C vs M
モントリオールの英語系の2大学、コンコルディア大学とマギル大学。

ライバル同士のそれをテーマにしたドキュメンタリー映画が、本日2月2日(金)コンコルディア大学にて無料公開されます。

モントリオールの大学生の日常を綴った映画、しかも両校学生の製作です。

Condordia University EV Building
Room EV 1.615
Address : 1515 St-Catherine West Montreal H3H 2L5
19:00~20:30

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写真は、1907年から2009年までモントリオールの人々を楽しませてきた競馬場、Blue Bonnet。(後にHippodrome de Montréal に改名)

この近くにあったのが、オレンジ・ジュレップ。この2つの組み合わせが、当時の人々の週末の定番だったとか。

初代オレンジ・ジュレップの建物↓
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経験してみたかったな、と思います。今ならどこへでも行けますが、過去へは戻れない。どれだけテクノロジーが発展しても、過去のその時代を肌で感じることは出来ない、と思うと、だからこそ、歴史あるアイコンは残ってほしいと切に思います。


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モントリオールのアイコン、オレンジジュレップ。歴史は昨日のブログでご紹介しましたが、もう少し続きを。

この、誰もが知ってるドリンクは、もともと家庭で作っていたとあって、再現レシピが色々出ています。オレンジを使っていることは確かなのですが、ちょっぴりミルキーな感じで、ただのオレンジジュースではない、というのがハマる要因なのかも知れません。

というか、ここを通ったら寄らなきゃ、という暗黙のルールがあるようにも思いますが。

さて、そのレシピですが、創業者のジボーさんが家庭で作っていたものですが、より安く作れるように、コストのかかるオレンジジュースの量を減らして、代わりに牛乳や卵白を入れているとか。え、それが功を奏したの?と思うと何だか複雑な気持ちになりますが、食べ物や飲み物は余計なことを考えずにいただくのが、一番幸せで正しいジャッジができます。

話をレシピに戻しますと。

様々なコピーキャットレシピが出回りましたが、実はパテントをとっていたものが公開されました。但し、ボトル販売用で、店頭のものとは少し違うようです。スキムミルクパウダーは牛乳に、ペクチンは卵白に、それぞれ相当量を置き換えると良いらしいので、試してみる価値ありです。

それにしても、Julep(ジュレップ)という洒落た名前もレシピも、パテントを取っていたとは、すごい。商売上手ですね。
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このオレンジの大きな球体、モントリオーラーなら誰もが知ってる Gibeau Orange Julep(ジボー・オレンジ・ジュレップ)というファストフード店です。

このお店を有名にしたのは、飛行機からも見える、この大きなオレンジの建物。そして、名物のドリンク「オレンジ・ジュレップ」です。

もともと、創業者のジボー(Gibeau)さんが、家庭で作っていたドリンクを公園で売り出し大人気を博したことが始まり。1932年のことです。その後、1945年に、当時は全く開発が進んでいなかったDecarie という道路沿いに、今より若干小さな2階建てコンクリートの球体のお店を構えました。今でも目を惹く形ですから、当時は皆が度肝を抜かれたことでしょう。ジボーさん一家が、その2階に暮らしていると信じていた人も多かったようです。

現在のお店になったのは、1966年。Decarie の道路拡張に伴って少し移動しなければならないことから、大きな大きなオレンジ(直径12m、内部は3階建て)が生まれました。

当時のカナダもアメリカも、車で来て車の中で食事をするドライブスルーがメジャーだったので、ローラースケートで商品を運ぶウエイトレスが活躍していました。映画でしか見たことはありませんが、古き良き時代です。他のドライブスルーがこれを廃止した後も、このお店のローラースケートは、なんと2005年まで続きました。

上空から、この大きなオレンジが見えると、モントリオールに帰ってきた、とホッとします。モントリオールの歴史に刻まれつづけ、このまま変わらずあってほしい、とみんなが願う「オレンジ・ジュレップ」は、成功の象徴としても輝き続けています。

HPはありません。そこも良いところ。
こちらはYelpの情報です


ビール
世界的に人気のあるビール、贔屓目を差引きしても、ケベックは世界有数の美味しい地ビールの宝庫です。

モントリオールにもブリュワリーが点在し、瓶詰めのものをスーパーやデパヌール(コンビニ)、SAQ(政府運営の酒屋)で買えますが、やはりブリュワリーで樽から注がれた「生ビール」を楽しむのが一番です。

今年は例年以上に厳しい寒さのモントリオールですが、ビール好きに嬉しい朗報が届きました。

なんと、モントリオールのブリュワリーで74種類ものビールが楽しめる「パスポート」を$40で販売するというもの。

19ヶ所で楽しめますから、色んなブリュワリーやお店を巡りながら、モントリオール・ビールを制覇できます。一杯5oz(150ccほど)ですが、お試しには充分。本当に気前の良いイベントで、こういうことをサクッとやってしまうのが、モントリオールの面白くて楽しいところ。

もちろん$40にチップは含まれておりませんので、少し弾んで渡しましょう。ま、一杯では足りないので、追加ビールと食事もオーダーしたくなりますが。

「パスポート」はオーダーして3日で届き、期限は5月末までなので、テラスでビールの季節まで使えます!さらに、このパスポートを3冊買うともう1冊は無料。

みんなで乾杯!寒い冬を乗り切りましょう!

Le Passeport des Microbrasseries(ブラッスリー・パスポート)



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モントリオールの大きなサンドイッチが名物のカフェ、サントロポール。

1976年オープン。今ほど健康やオーガニックと騒がれていない頃から、野菜たっぷりのサンドイッチを提供していました。

カラフルな店内、小さな裏庭もあり、誰かの家に遊びに来たような感覚。ボリュームはあってもヘルシーな感じのするサンドイッチ。そしてフェアトレードのオーガニックコーヒー豆を使用した自家焙煎コーヒー。

楽しく心地よく過ごせる空間と何度も行きたくなるメニューに、モントリオールらしさが溢れています。

ランチタイムは、サンドイッチハーフとスープのセットがおすすめ。他にも、ミルクシェイクなどのドリンク、アメリカンなケーキも美味です。
メニュー

ひとりでもいい時間が過ごせます
Cafe Santropol


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今年の冬は記録的な寒さ。

都市のモントリオールでさえ最高気温がマイナス20℃というのは相当です。

一歩も外に出たくない、と皆口々に言います。確かにそんな日もありますが、寒い寒いと言いながら出かけて、カフェのはしごをするのも楽しいものです。

カフェ巡りではなく、必要に迫られてカフェに立ち寄る。凍りつくような身体に沁み渡るコーヒーやホットチョコレートは、何にも代え難いTreatです。腰をあげるのに勇気が要りますが、また耐えられなくなったらどこかに入れば良い。

モントリオールのことを語るとき、この冬の厳しさがマイナス要素に思えないのは、こんなカフェでの経験を重ねているからかも知れません。

意外に、そんな時に未来のアイデアを思いついたり、じっくり計画を立てたりできるものです。


冬のモントリオールでも満喫できます
お申込み時に、このブログを見たとお知らせいただければ、1万円割引いたします!(2018年2月末まで)

モントリオールで学ぶ東カナダのお菓子

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深夜、モントリオールの夜空に現れた不思議な現象。

ライトピラー(light pillar、日本語では光柱)と呼ばれ、大気中のダイヤモンドダストに街の光が反射したことで起こったそう。

何という自然の贈りもの!

今年のモントリオールは極寒。-20℃の日もあるほどですが、タフな日々へのご褒美のようです。


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モントリオールで営業していたカフェのご近所に、バナナマフィンが好きで好きで仕方がない、というお客さんがいました。

毎朝、コーヒーとバナナマフィンをテイクアウトして行くのですが、週末はボーイフレンドを連れてやって来て、写真のようなオーダーをします。 そして、更にバナナマフィンをお持ち帰り。

飽きずにいてくれることに感謝すると同時に、味を絶対に落とせない、と思ったものです。

バナナマフィンの美味しさの決め手は、やはりバナナ。皮を剥いた瞬間にその日の出来がわかるくらい気をつかい、最適な状態を準備していました。フルーツを使ったマフィンは他にもありますが、バナナがある意味一番繊細な素材。身近で手軽なフルーツなのに面白いです。

モントリオールでは、オーガニックのバナナが普通のバナナと同様に手に入ります。一番美味しいのは、オーガニックバナナの春から初夏にかけての時期。気温が熟成の速度に影響するようで、微妙な違いといえばそれまでですが、この時期のバナナマフィンが最高です。

 

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幼稚園の子どもたちの後ろを、同じように手をつないで歩くお二人。

モントリオールにて。


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2025年までに市内のバスを全て電気化するというモントリオール。

写真は、最初のテスト路線(36 Monk)の始点終点に設置されている電気チャージャーです。
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バスは毎晩フルにチャージして運行をスタート。日中は、ここで最長5分のチャージをすることで、終点まで(この路線は11km)を走ります。1回のチャージで15〜25km走れるので充分です。

最初は1路線1種類3台のテスト車両から始まったこのプロジェクト、今では2路線で3種類、計40台の電気バスが、試行を重ねています。

驚くべきは、このバスのデザインも車両そのものも、モントリオール郊外で作られていること。
ローカルへのこだわりと、何でもやってみようというカルチャーが、この街の未来を明るく照らしていると感じます。

モントリオールを「革新的で持続可能なモビリティの "shining example" にしたい」というプロジェクト陣営の言葉。

きっと実現すると思います。
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モントリオールのカジュアルなレストランに入ると、こんなペーパーマットがお出迎え。

フランス語と英語で「ようこそ」と書いてあります。

このフランス語と英語、Bien=Well  Venue=Come と、意味がお互いそのまんま。

よくよく考えたら、ようこそ(よくぞ)=Well  いらっしゃい(来てくださった)=Come と、日本語でも同じ構造になっていました。

このペーパーマットは、初めてモントリオールに来た頃から変わっておらず、見るとホッとします。

この日はハンバーガー店にて。入れたいものにチェックを入れるというオーダー方法で、野菜もピクルスも、とチェックを入れたら、ほぼ全てになりました。
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ケベック産のビールとともに。

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海外で暮らしていて、よく聞かれることの一つが、食事。

「食事が自分に合うか」というのは、海外生活ではとりわけ重要ですが、モントリオールでは「和食が恋しい」とか「どうしてもあれ(ここにないもの)が食べたい」と思うことは皆無です。

美味しいパン屋が近所にあって、居心地の良いカフェがあちこちに。本格フレンチはもちろん、イタリアンもインド料理もメキシカンも中華も、移民が多いこの街では、全てが本格的。食のレベルは北米ナンバーワンです。

モントリオールで初めて食べたものもいくつかありますが、そのひとつが、最初の写真。

フォーです。

中華街でひときわ賑わうベトナム料理店での一番人気は、特別牛肉粉(牛肉のフォー)。米の粉で作った麺と3種の牛肉に、熱々のスープがかけられ運ばれてきます。生の牛肉にゆっくり火が通たところで、別添えの山盛りもやしとバジルを乗せて、ライムを絞っていただきます。

初めて食べたのは随分昔になりますが、秋風が冷たい夜、「ああ、何て美味しいんだろう」と、熱々のスープにしみじみ感動したのを覚えています。

その頃は、和食というか日本が恋しく、アジアの味が心を和ませてくれたのかも知れません。

今でもこのフォーを食べるたび、「ああ、美味しい」とひとり言。

一人でも気軽に入れます。
一人で入ると、店員さんがフォーの食べ方を知っているか、気にしてくれますよ。
さりげなく。
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Pho BANG New York
St-Laurent 通り、中華街を南下、左手にあります。

 

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モントリオール、平日の12:30。
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太陽の光を浴びながらの、ヨガです。

なんて健康的な光景でしょう。
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こちらでも、皆で手をつないで腹筋をやっている様子。

手前には、同じ芝の上で、ランチとおしゃべりを楽しむグループ。
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9月も中旬を過ぎたのに、日差しが熱い毎日です。
芝の緑も青々としていて、本格的な秋はまだ先でしょうか。

仕事以外は、なるべくエネルギーを使いたくないわたくし。
夏の名残を楽しむなら、間違いなく手前組です。


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世界で一番好きなカフェのオールドモントリオール店です。

オープンから45年後に2号店、しかも5つ星ホテル併設って、と、出店のニュースを聞いたときには、良さが失われるのでは?と危惧しましたが、さすがオリンピコ。

雰囲気はそのまま、メニューも価格も、もちろん味もそのままです。

この日は新旧2店を、BIXI(自転車)ではしごしました。
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アイスラテが美味しい季節もあとわずか。
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やはりこちらの方が落ち着くかな。

 Cafe Olimpico


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