
近年、お茶がポピュラーになっているモントリオール。フランス文化を頑なに守り、カフェが生活の一部というこの街にあって、サロン・ド・テ(ティールーム)は、ちょっと特別な場でもあります。
私自身、普段が「カフェ」だからかも知れませんが、ティールームに行くのは、いつもと違う理由がある時。カフェのように、ちょっと立ち寄るのではなく、同じ時間でも違う感じ方ができる場所として、わざわざ行くことが多いです。
特に、このティールーム Cardinal はスペシャル。真っ赤なドアを開けると、2階まで吹き抜けになった高い天井と大きなシャンデリア、アンティーク家具が目に飛び込んできて、別世界へ足を踏み入れたような、不思議の国のアリスのような気分になります。

メニューはシンプルで洗練されたものばかり。お菓子は素朴な焼き菓子中心ですが、英国ともちょっと違う、モントリオールらしいお茶菓子です。スコーンやサンドイッチもあり、どれもセンスが良くて美味しい。さすが Sparrow (こちらもお洒落なレストランです)が手がけたお店です。

ビクトリア時代にタイムスリップできるのは、木金土日のみ。木金は11〜19時、土日は20時までの営業です。
Salon de Thé
Cardinal