maestro
世界で一番好きなカフェ、オリンピコからすぐ近くにある、『マエストロ』。

マイルエンド(Mile-end)の中心となるサンヴィアター(St-Viateur)通りに面したこのお店、人々が行き交う窓越しがそのままショーケースになっているので、通るたびにこの光景が目に入りました。

おいしそう。 

店内は、2〜3人入ればいっぱいになってしまうほどこぢんまりとしたお店でしたが、そこがまた良いのです。そして、一日に何百人もの人が目にする小さな舞台は、大胆に焼かれたクロワッサンやデニッシュでいつも輝きを放っていました。

ところが。

後に数軒先の角地に移転したこのお店。広めのスペースをとったカフェに変わった途端に「普通の」お店になっていました。ショーケースも普通の3段のもの。これまでと同じ商品量ではスペースが埋まりません。個人的な見解ではありますが、同じ商品のはずなのに、小さな舞台に立体的にディスプレイされていたときに比べると、魅力が半減していました。

絶好の角地に移転したのに、勿体ない。

そこで思い出したのが、私が起業後初めてオープンした日本のカフェ。経験値がないというのは恐ろしいもので、大きなショーケースを特注し、そこに並ぶお惣菜を思い浮かべてはワクワクしておりました。

が、しかし。そうです、まずぶち当たった壁が、ショーケースを埋めるということ。魅力的なショーケースにするには、商品をそれだけ作らなければなりません。そして売り切らなければならないという使命がもれなくついてきました。ショーケースの大きさがそのまま「大変さ」の度合いに比例するのだと、お店を開いてからわかりました。

今となっては、本業のお菓子は、この大きなショーケースがきっかけになって始めたのですから、結果オーライ。同じく「器」に能力を合わせていくのは、時間も労力も随分かかりますが、やるからこそできるようになるのだとわかりました。

こちらも結果オーライです。



モントリオール製菓学校・ビジネスモデル販売