カバナシュクル1
日本でもおなじみのメープルシロップ。ケベックはメープルの紅葉が有名なので、メープルシロップも秋のイメージが強いのですが、実はその旬は春先。今が、まさにメープルシロップの季節です。

メープルシロップはメープルの樹液を煮詰めて作られます。1リットルのメープルシロップを作るのに必要な樹液は40リットル。樹液を集めて煮詰める作業は、今でこそ大きな工場でも行いますが、昔は砂糖小屋、フランス語でCabane à sucre(カバナシュクル)と呼ばれる小さな小屋で行われていました。

この時期、今も残るカバナシュクルでは、メープルシロップの収穫祭が行われていて、昔ながらの伝統料理を楽しめます。
この料理、初めて体験したときは驚きでした。オムレツやポテト、パンケーキ、メープルで作ったソーセージにコールスローなどの素朴な料理な料理が運ばれてきて、好きなだけお皿に盛ってくれるのですが、この全てにメープルシロップをたっぷり、なみなみとかけていただくのです。
おかずに甘いシロップ?と最初は恐る恐るちょっとずつかけておりましたが、メープルシロップの自然本来のすっきりした甘みがよく合います。メープルを存分に味わうための脇役としてこれらのおかずがあると思えるほどです。

さて、料理を好きなだけ堪能し、デザートのメープルタルトをいただいたら、さらにお楽しみ、雪の上に煮詰めたメープルシロップを流してつくるメープルタフィーが待っています。
メープル
メープル2
これがなければ春は始まらない、毎年の必須行事。モントリオール郊外には200ものカバナシュクルがあり、各家庭やグループで行きつけのカバナシュクルがあったりします。私などは色々行ってみたいので、今年はどのカバナシュクルへ行こうか、というのがこれまた楽しい悩みです。
sugarshack

モントリオールから近いカバナシュクル
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Cabane à Sucre Au Pied de Cochon