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海外で暮らしていて、よく聞かれることの一つが、食事。

「食事が自分に合うか」というのは、海外生活ではとりわけ重要ですが、モントリオールでは「和食が恋しい」とか「どうしてもあれ(ここにないもの)が食べたい」と思うことは皆無です。

美味しいパン屋が近所にあって、居心地の良いカフェがあちこちに。本格フレンチはもちろん、イタリアンもインド料理もメキシカンも中華も、移民が多いこの街では、全てが本格的。食のレベルは北米ナンバーワンです。

モントリオールで初めて食べたものもいくつかありますが、そのひとつが、最初の写真。

フォーです。

中華街でひときわ賑わうベトナム料理店での一番人気は、特別牛肉粉(牛肉のフォー)。米の粉で作った麺と3種の牛肉に、熱々のスープがかけられ運ばれてきます。生の牛肉にゆっくり火が通たところで、別添えの山盛りもやしとバジルを乗せて、ライムを絞っていただきます。

初めて食べたのは随分昔になりますが、秋風が冷たい夜、「ああ、何て美味しいんだろう」と、熱々のスープにしみじみ感動したのを覚えています。

その頃は、和食というか日本が恋しく、アジアの味が心を和ませてくれたのかも知れません。

今でもこのフォーを食べるたび、「ああ、美味しい」とひとり言。

一人でも気軽に入れます。
一人で入ると、店員さんがフォーの食べ方を知っているか、気にしてくれますよ。
さりげなく。
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Pho BANG New York
St-Laurent 通り、中華街を南下、左手にあります。