きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

2016年10月

BMO
カナダで最も歴史ある銀行、BMO(モントリオール銀行)。

設立は1817年ですから、来年200周年を迎えます。今は、本社機能をトロントに移していますが、オールドモントリオールにあるモントリオール本社(写真)は、かつてモントリオールがカナダ経済の中心だったことを物語る、重厚で贅沢な造りです。

こんなに空間を使っているのに、窓口業務に訪れる人は数えるほど、いつも空いています。更に、ここで働くスタッフの人口密度の低さは、他に例を見ないほど。

モントリオールに出店するにあたり、メインバンクとして選んだのがこの銀行。日本と違い「チェック」で何でも支払う仕組みを覚え、BMOのチェックを初めて切った時、のささやかな緊張感は今でも新鮮に覚えています。

普段、頻繁に利用しているのは、お店の近くの支店ですが、時折この本店に来たくなるのは、建物を見て当時を感じたいからなのだと思います。モントリオールがカナダの中心だった頃を。
 
 

mamie
休日の朝、ここでこんな感じが何よりのしあわせ。

コーヒーは、いつもアロンジェを2杯。 

 

bagel
『モントリオールベーグル』

日本ではNYベーグルがお馴染みですが、モントリオールも東欧からの移民によって持ち込まれたベーグルが、当時と変わらぬ製法で受け継がれています。

焼きたてはお餅のよう。スライスしてトーストした時の香ばしさ。それだけで主役なのに、どんな具材をも活かす万能選手で、毎日食べても飽きません。

捏ねた生地をハンドロール(手で成型)し、茹でてから薪の釜で焼く。この非常にシンプルなレシピのどこに、こんなに美味しくする秘密があるのだろう?食べるたびにそう思いましたので、探求しました。そして今も現在進行形で研究し続けています。


研究成果のおすそ分け。noteでレシピを販売しています。
モントリオールベーグルの作り方



かぼちゃ
ハロウィンを意識するまでもなく、カナダのかぼちゃは黄色やオレンジ。色も形も様々で、こんな風景は街のあちこちで見かけます。

halloween1
昼間はこんな光景も。先生が一番目立っています。

halloween2
夜は住宅街のディスプレイがかなり怖い。中央の白く光っているのは、骸骨です。個人的には苦手。。

halloween3
大人の庭先ハロウィンパーティー。お菓子をもらいに来る子ども達を見守りつつ、キャンドルの灯りのもと、飲んでいます。
あくまでも子どものお祭りハロウィン、もうすぐです。

 

一番好きなお菓子は何ですか?

お菓子を仕事にしているので、ありとあらゆる『お菓子』を食べて作ってきましたが、こう質問されたなら、答えは迷わず『プリン』です。

しかも、なめらかプリンやリッチなプリンではなく、昔ながらの卵でしっかり固めるプリン。ほろ苦いカラメルがたっぷり、卵と牛乳と砂糖というシンプルな材料で作るプリンが好きです。

カラメルとキャラメル。似ていますが、ちょっと違います。

プリンの底に入っているのはカラメル、砂糖と水のみで作ります。一方キャラメルは、砂糖と生クリームやバターなどの乳製品で作ります。経験から、キャラメルよりカラメルの方がピンポイントで止める必要があるので、100点満点を作るのが難しいと感じます。ちょっとでも行き過ぎたら苦すぎますし、焦がしが浅いと物足りない、しまりのない味になります。

プリンの要は何と言っても『カラメル』 その焦がし具合がプリンの味を決定づけると知ったのは、小学4年生のときでした。

それは、初めてプリンを作ったとき。カラメルの止め時がわからず、限りなく黒に近い茶色になってしまったカラメルで作ったプリンは、ほろ苦いを超えた苦さ。孫が挑戦することに対しては、何でも褒めてくれた祖父からもダメ出しを食らいました。

当時の私には酷でしたが、そんな「苦い」思い出は、カラメルを作る度に蘇ります。カラメルもキャラメルも、難なく作れるようになった今、祖父の「苦い」プリンの思い出は、「ほろ苦い」思い出に変わったような気がします。

カラメルを上手に作るコツは?と聞かれたら、「何度も繰り返しつくること」と答えます。お菓子の本には、大きな泡が小さくなってから云々...と書いてあったり、写真付きで色を解説したレシピがありますが、経験から得た感覚に勝るものはありませんから。


地道が最強
デイリーアクション




bus
寒いのに、この広告。

より良い人生のために動き出そう、というキャッチコピーは、スポーツクラブの広告です。これからの季節、寒いからこそ室内のスポーツクラブは大賑わい。

それにしても、バスのカラーと合っているから、かっこいい。

 

庭そうじ
ユダヤ系移民が多く住む地区、ウートゥルモン(Outremont)。

大家族が多く、子どもたちの声があちこちから聞こえます。感心するのは、お手伝いをしている子どもが多いこと。

落ち葉を集めていたら、楽しくなってしまったみたいです。落ち葉のお風呂に入っている模様。

これなら、落ち葉を沢山集めたくなります。仕事と遊びの両立?

見習うべし。


steak&frit
モントリオールでおすすめのステーキレストラン『ステーキ・フリット』

その店名通り、ステーキとフライドポテトがメニューの中心ですが、アメリカンなステーキハウスとは一線を画した、フレンチ色の濃い、落ち着いたお店です。

このお店、AVV(アポルテ・ヴォートル・ヴァン、英語ではBYOB)つまり、ワイン(お酒)持ち込みOKなレストラン。

アルコールの提供にライセンスが必要なモントリオールでは、アルコールを提供できるお店、持ち込み許可のお店、アルコールの提供も持ち込みもNGなお店、に分かれます。持ち込み許可のお店(AVV)では、持ち込み料は取られませんし、ワインを美味しく飲めるよう、白なら氷の入ったワインクーラーを用意してくれますし、至れり尽くせり。カジュアルにワインを楽しむにはぴったりです。

AVVの楽しみは、SAQ(ケベック州運営の酒屋さん)から始まります。店員さんに、予算と食事内容(ステーキと合わせる)を告げておすすめワインを聞き、それを素直に買うのですが、いつもほぼ当たり、たまに大当たり。ハズレたことはありません。

steak&frit1
ステーキは柔らかく、お肉の味がしっかりして美味しいです。

更に、このお店、フリット(フライドポテト)は、好きなだけいただけるというお楽しみがあります。ポテトが少なくなってくると、店員さんが大きなボウルでテーブルまで持って来て、トングでお皿に盛ってくれるというシステム。

お肉が食べたくなったら是非。ワイン片手にお腹を空かせて行きましょう。

Le Steak Frites

 

朝ごはん
喧嘩をした翌朝。

こんな目玉焼きを焼いてくれるから、、許せてしまいます。

いや、私が悪かったのかも。きっと、他愛ないことでした。
 


本日、土曜ですが、営業します。

今日もたくさん焼いてます。


※明日10/23(日)は、お休みです。

croissant2

croissant1

O&G croissant
フランス文化は守られています。あたりまえの日常の中で。

chocolatine
クロワッサン生地にチョコが入った「パン・オ・ショコラ」。
ケベックでは「ショコラティン」といいます。

ご先祖様の祖国の文化を守りつつ、独自性をも追求する。そこがケベックのユニークさ。

ケベック文化、あたりまえの日常の中で育っています。

 


お茶
モントリオールのお茶屋さん、カメリア・シネンシス(Camellia Sinensis)。

もともとカフェ文化のモントリオール。メニューに紅茶やハーブティーはあっても、申し訳程度の地位だったのが、どうでしょう、近年は「お茶」がすっかり市民権を得ています。

カルチェ・ラタンにあるカメリアの店舗は、サロン・ド・テ(喫茶室)とお茶の量り売りを併設していて、ひっきりなしにお客さんが訪れています。販売されている茶器も、日本茶用、中国茶用、紅茶用と色々揃っていて、家でもお茶を飲む人が増えたことがうかがえます。

私はどちらかと言えばカフェ派ですが、ここでしばし時間を過ごしたくなるときがあります。

心がざわざわしているとき、気持ちが下降線を描き始めたとき。

店内では、電話、パソコンは禁止。もちろんネット環境はないので、ひとりでゆっくりしたり、人とおしゃべりしたりするには最適です。照明もいい具合に抑えられていて、店員さんの接客も控えめ、説明通りにお茶を淹れると、心が浄化されます。

いつも、行くのは午後遅めの時間。お茶をゆっくり飲んだ後、外へ出るとすっかり暗くて空気は冷たい。でも、心は満たされています。ここを出たとき、いつも同じ心持ちになる。こういう場所がひとつあるのは幸せです。

さて、わたくし、茶どころで育ったので、毎日の生活は緑茶と共にあったのですが、こちらの緑茶は産地別、”Okabe” や ”Mobata“ などという、日本人でも知らないような、でも私には懐かしい地名がメニューにあるではないですか。

しかも、Mobata の茶園は、幼なじみのお姉さんの嫁ぎ先。まさか、モントリオールでこんな出会いがあるとは。

世界は広くて狭いです。

Matcha
抹茶に抹茶トリュフはカナダ流。これも美味なり。



Maison de Thé
Camellia Sinensis



 カナダの電気スイッチを見る度に、思います。

0と1(ゼロとイチ) は正反対なのだと。

この表示、0と1ではなく、◯(マル)と l(たて棒)なのかも知れませんが、0はオフ、1はオン の状態なので、そう覚えれば忘れません。

0ゼロは何も始まっていない、1は始まっている。

自分のことや仕事のことも、このスイッチに置き換えてみると、、

動いているかいないか。やったかやらないか。自分の現状が見えてきます。


 


これからオーブンへ。
 

old days1

old days2
今から100年ほど前のモントリオール。

現在は、この景色に高層ビルが加わったりして、様変わりしてはいますが、道幅やテラス、モントリオール特有の外階段は当時のままです。

実際にその時代を知らないのに懐かしく感じるのは、昔の面影が随所で感じられ、モントリオールらしさがしっかり引き継がれているからだと思います。

ますますこの街がいとおしい。

さて、この風景、どこでしょう?


上がモンロワイヤル通り(Avenue du Mont-Royal)、下はパルク通り(Avensue du Parc)です。モントリオールにいらっしゃる機会があれば、この地を探してみては?


 

kids
モントリオールでは、女性の就業率が高く、保育園が充実しています。公立なら、1日$7で預けられますし、ナニー(ベビーシッター)を雇うのも一般的です。男女同じように働き、同じように家事や育児をする。フェアな社会だと思います。

モントリオールで営業していたカフェの向かいにはナニーのおばちゃんがいて、何人かの子どもを預かっていました。週に2〜3回はカフェにやって来て、子ども達のおやつと自分のコーヒーをオーダーし、しばし時間を過ごしていました。

私はナニーを雇ったことがありませんので、どんなルールになっているのか詳しいことはわかりませんが、預かった子どもを連れて外出するのは、自分がナニーだったら緊張するものだと想像します。

ところが、このおばちゃんは、細かいことを気にしないというか、大らかというか、放任主義。私が言うのも何ですが。。カフェで過ごしている間も、子ども達に対しては、まるで自分の子どものように接していました。

写真は、ある日のおばちゃん家の玄関の風景。
道路に子ども達だけが出ていることに、私は気が気でなく、子ども達の無事を見守るべく、お客さんが来ないことを祈っていました。何かあったら出て行く準備もして。

ほどなくしておばちゃんは現れ、どこかへ出かけて行きました。

さて、この日の夕方、おばちゃんと子ども達はカフェにやって来て、クッキーをあるだけとコーヒーをオーダー。おばちゃんは、いつも営業の終わり頃に来るので、お菓子が残っている日は、大概「あるもの全部ちょうだい」と言ってくれる有り難いお客さんでもありました。

しばらくすると、子ども達のママが現れました。子ども達は嬉しそう。ママも嬉しそう。おばちゃんはホッとした表情をしています。

あまり神経を使っているようには見えなくとも、やはりナニーは大変な仕事。今日一日の使命を終えて一息つくおばちゃんが、その瞬間はカフェの中で一番輝いていました。

こんな場面は、何にも代え難い、私にとっても嬉しい瞬間です。



洗濯物
モントリオールから東へ車で2時間弱。イースタンタウンシップスのワンショット。

秋風にそよぐ洗濯物たち。狙っていないからこそ絵になります。

昔は、こんな干し方していたな、と、急に過去が思い出されました。

南向きのベランダに何本も連なる物干し竿。
干した洗濯物の下で遊んだ子どもの頃。布団を干す休日には、「基地」ができたと嬉しくなったこと。

毎朝決まった時間に干して、決まった時間に取り込んで、決まった畳み方をする。そんな母と祖母のルーティーンも思い出されます。

雨が降ってきたら、竿を一斉に部屋の中へ入れ、湿った洗濯物の下で七夕気分を味わうワクワク感。。

洗濯物を見ただけなのに、デジャヴのように感じたのは、ひんやりした空気のせいかも知れません。

ノスタルジックとは、こういうことをいうのでしょう。




街4
モントリオールで営業していたカフェから見える景色。こんなに素晴らしい立地はそうそうないと、改めて実感するのがこの季節。

この街の紅葉は、赤よりも黄色が多く、風は日に日に冷たくなるのに、街の表情は明るくて、ふとした風景に温かさを感じます。
街1

公園の木々も黄金色。
まぶしい季節が続いています。
街2



たっぷりのりんごとレーズンに、ラム酒が香るしっとりマフィンです。

東カナダはりんごの産地。ケベック州、ノバスコシア州、そして、プリンスエドワード島。

プリンスエドワード島といえば、赤毛のアンで有名ですが、この物語の中にも、りんごにまつわる場面や、りんご畑の風景が登場します。

そして、アンの親友ダイアナが、お酒で酔っぱらうエピソードも。

りんごとお酒、この2つの要素を盛り込んだマフィンは、『P.E.I.アップル』と名付けました。

P.E.I.(Prince Edward Island)に想いを馳せながら、あたたかい紅茶と共にどうぞ。


 

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