きっかけの街 モントリオール

モントリオール製菓学校公式ブログ。 モントリオールのこと、お菓子のこと、北米の日々を綴ります。

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バレンタイン仕様?のクロワッサン。

ラズベリークロワッサンやマンゴー&パッションクロワッサンなど、最近のモントリオールには、ユニークで美味なクロワッサンが増えています。

これで始まる朝は、何だか楽しい。

 

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ケベックの名物料理に Poutine(プティン)というものがあります。
基本形は、フライドポテト+チーズカード+グレービーソースという、日本ではなかなかお目にかかれない組み合わせです。先週は、モントリオール・プティンウィークと題して、市内のレストランやファーストフード店が趣向を凝らしたオリジナリティ溢れるプティンを提供するイベントがありました。

写真は、人気ナンバーワンに輝いた、Le Gras Dur Poutine というお店のシーフードプティン。ロブスターがゴロゴロ乗り、グレービーソースの代わりにロブスタービスクとピーナツソースがかかったリッチなプティンです。
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こちらは、審査員が選んだナンバーワン、Taboo Cuisine Rebelle Poutine のゾンビプティン。

ポテトとチーズカードにホワイトビールで煮込んだプルドポーク(煮込んでほろほろに崩した豚肉)やブルスゲッタ(トマト)が加わり、そこにポルト酒入りデミグラスソース、ジャックダニエルのソースとケイジャンサワークリームがかかっています。読んだだけで酔っ払いそうですが、なんでもアリのプティンの世界。えー⁉︎っと驚くかも知れませんが、決して怯むことなかれ。熱々を頬ばりましょう。
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これがプティンの基本形。厳しいケベックの冬を乗り越えるエネルギー源としては理に適った食べ物ですが、深夜、遊んだ後の〆(シメ)として食べるケベコワも多く、24時間営業のお店は、丑三つ時に混み合っていたりします。

個人的には、フライドポテトはそのままの方が好きなのですが、経験としては食べてみるべし。ハマる方も結構多いようですので。


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今日は、バレンタインデー。

カナダでは恋人の日として、男性が女性に花を贈ったり、カップルでバレンタインディナーに出かけたりする、ロマンチックな日です。

日本では、、チョコレートの日?

この時期は、デパートは言わずもがな、駅構内さえもチョコレート売り場と化して、素通りするのが困難なほど。ポジティブに捉えれば、チョコレートのトレンドを知るには良い機会と言えますが、新しいものや凝ったもの、海外のものが素晴らしいとも限りません。仕事柄、最高級ショコラティエのものから材料としてのチョコレートまで、あらゆるチョコを食べてきましたが、結局飽きないものがいい、疲れないものがいい、という境地に行き着きました。で、今の私的ナンバーワンがこちら、明治ザ・チョコレートです。

なーんだ、などと言ってはいけません。あのクオリティであのお値段、海外ではあり得ません。日本が誇る探究心、技術と味覚と細やかな配慮が集結していて、海外へのお土産にしようと思うほどです。まだ発売して2年半ほどですが、これから、もっともっと進化すると期待です。

チョコレートは嗜好品ですので、あくまで個人の感想ですが、カカオ分の多いしっかりした味わいコンフォートビター(青)、そしてこのシリーズでは外せないミルクの中ではサニーミルク(紫)、一口で虜になったフランボワーズ(ピンク)が特に好み。全部食べてみての感想です。

何だか熱くなってしまいましたが、明治製菓に知り合いもいませんし、宣伝でもなんでもありません。念のため。
 
 

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チョコレート好きにオススメ!モントリオールのチョコレートツアーMontreal Ultimate Chocolate Tourのご案内です。

モントリオールに数あるショコラティエ、これまではフランスのヴァローナやカカオバリー、ベルギーのカレボーなどのメーカーから材料としてのチョコレートを仕入れて、ボンボンやタブレットに加工するのが一般的でしたが、近年、これにちょっとしたムーブメントが起こっています。材料としてのチョコレートを仕入れて加工するのではなく、カカオ豆からチョコレートを作る、Bean to Bar と呼ばれる、本当のオリジナルチョコレートを作る小さなお店が増えているのです。

このチョコレートツアーは、そんなモントリオールのチョコレート最新事情を半日で学ぶツアー。マイルエンド地区のオリジナルチョコレートを作るショコラティエからスタートしてプラトー地区まで、4時間半ほどかけて歩いて巡ります。もちろん、テイスティングするだけではありません。カカオ豆からチョコレートを作る製造工程を見学したり、チョコレートの起源や歴史から味を表現するボキャブラリーまで、チョコレートに関するありとあらゆるエトセトラを学びます。また、ガイドさんや訪れるお店の店主はモントリオール大好き、街についての話も聞けますよ。
ツアーの最後は、こちらのショコラティエ。テイスティングもありますが、お土産も色々買いたくなりそうです。

9種類以上のチョコレートテイスティング、ランチ、ドリンクなどお楽しみが盛り沢山で88.24カナダドル。英語でのガイドですので、予めご留意を。
Montreal Ultimate Chocolate Tour

 

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モントリオールの多くのバーやカフェにはテレビが設置してあり、いつもスポーツ観戦することができます。この時期、モントリオーラーの大好きなアイスホッケー、モントリオールカナディアンズの試合日には、スポーツバーは熱狂に包まれるのですが、、今年は成績が悪く、若干諦めムードです。

さて、冬季オリンピック、ピョンチャン大会が開幕しました。スポーツバーでも、アイスホッケー開催日以外はオリンピックを放送します。前回のソチ、前々回のバンクーバーはモントリオールのどこどこで観たなあ、と記憶が蘇ると共に、当時を振り返る良い機会になっています。

バンクーバー大会のときは、モントリオールのお店のことで頭がいっぱい、日々大変なことだらけでしたが、ピザ店でたまたま放送していたカーリングにくぎ付けになり、しばし現実逃避したのを憶えています。あれから確実に8年が経ち、当時は見えなかった「その先の先」くらいに今います。

さて、日本のメディアを通さず、海外で客観的に日本を観るのは面白いです。それまでの努力、日本での評価や人気に関係なく、金メダルを獲れば一躍ヒーロー、ヒロインですから。そういう意味で、単純ですがフェアな評価ができるスポーツはいいな、と思います。

オリンピックが全てではありませんが、結果が全て。日本が世界の舞台で輝くよう応援しています!


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近年、お茶がポピュラーになっているモントリオール。フランス文化を頑なに守り、カフェが生活の一部というこの街にあって、サロン・ド・テ(ティールーム)は、ちょっと特別な場でもあります。

私自身、普段が「カフェ」だからかも知れませんが、ティールームに行くのは、いつもと違う理由がある時。カフェのように、ちょっと立ち寄るのではなく、同じ時間でも違う感じ方ができる場所として、わざわざ行くことが多いです。

特に、このティールーム Cardinal はスペシャル。真っ赤なドアを開けると、2階まで吹き抜けになった高い天井と大きなシャンデリア、アンティーク家具が目に飛び込んできて、別世界へ足を踏み入れたような、不思議の国のアリスのような気分になります。
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メニューはシンプルで洗練されたものばかり。お菓子は素朴な焼き菓子中心ですが、英国ともちょっと違う、モントリオールらしいお茶菓子です。スコーンやサンドイッチもあり、どれもセンスが良くて美味しい。さすが Sparrow (こちらもお洒落なレストランです)が手がけたお店です。
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ビクトリア時代にタイムスリップできるのは、木金土日のみ。木金は11〜19時、土日は20時までの営業です。

Salon de Thé
Cardinal


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おしゃれな朝食の定番、フレンチトースト。

昨日ご紹介した Lémeac の名物でもあります。 こちらでは、ブリオッシュをベースにしたフレンチトーストに、ブランチにはバナナをたっぷりのせて、デザートには自家製アイスクリームと自家製メープルキャラメルをたっぷりかけて出しています。

フレンチトーストは、パンを牛乳と卵と砂糖の液に漬けてから焼くものですが、ここのデザートバージョンはひと工夫もふた工夫もされています。

なるべくふわふわのブリオッシュを使用。そして、卵、牛乳、生クリームと砂糖の液には少量のスパイス類が入り、甘さを引き締めるアクセントに。液に浸したら、厚いフライパンにバターを熱して両面焼き、さらにオーブンに入れて7~8分。こうして、外はカリッと、中はしっとりふんわりのフレンチトーストが焼きあがります。

上にのせる自家製アイスクリームも特筆もの、ドルチェ・デ・レチェ(牛乳のジャム)入りで、ミルク感たっぷりです。更にメープルキャラメルがかかっているのですから、これぞ、モントリオールのフレンチトースト!といった感じです。

少々気をつけたいのが、フランス語メニューの表記。ブランチには Pain doré(パン・ドレ)、デザートは Pain perdu(パン・ペルデュ)という名前で出しているので、混乱なきよう。英語メニューは両方 French toast (フレンチトースト)です。

ちなみに、パンドレ はフランス語で「黄金のパン」、パンペルデュ は「だめになったパン」という意味で、主に前者はケベックで、後者はフランスでそう呼ばれているようです。ケベックの方がポジティブな呼び方で、何だか気質が表れていて微笑ましい。

Lémeacのテラス席は、冬でも暖房が効いていて心地よいです。テラスでフレンチトーストをいただきながら春を待つことといたしましょう。



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モントリオールの神なる山、Mt-Royal(モンロワイヤル)は、冬もにぎやか。ビーバーレイクでのスケートはもちろん、チューブなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティが目白押しです。

さて、昼に思いっきりスポーツを楽しんだら、夕刻からトレッキングに出かけませんか?

2月の毎週金曜と土曜の18時から、ガイドつきでモンロワイヤルを歩くSnowshoes excursion というアクティビティがあります。2.5~3kmを1時間半ほどかけて歩くツアーで、参加費はひとり$22。歩くといっても、冬の夜に普段行けないような「秘密の場所」へも連れて行ってくれる、なかなかできない冒険のような経験です。

そして、お楽しみはホットチョコレート。冬の雪山では何よりのご馳走です。目の前に広がる初めての世界に心身ともにリフレッシュ、多少の筋肉痛は覚悟しますが、翌日は土日ですから、休みならゆっくり眠れますし。

2月14日のバレンタインデーには特別に開催、雪の中でスパークリングワインとチョコレートが楽しめますよ。参加費は$30ですが、バレンタインディナー前に、レストランのウェイティングルームで過ごす代わりにいかがでしょうか?

Les amis de la montagne(レザミ・デ・ラ・モンターニュ)という団体が行っています
Snowshoe excursion
バレンタインデースペシャル



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今日のレストランは、プラトー地区のお洒落なローリエ通りにある、Lémeac
こちらでは、一日の終わり、22時以降にお得なメニューを提供しています。

前菜とメイン、コーヒーで$28。このお得なサービスが始まった当初は、22時からの$22メニューだったのですが、少しづつ値上がりしています。それでも充分お安い。

メニューは、肉も魚もベジタリアンオプションもあって、バラエティに富んでいる上、質もボリュームも申し分なし。誰もが満足できる内容です。個人的には、前菜が肉ならメインはシーフード、またはその逆のオーダーにしています。

いつ行っても満足しますし、どなたをお連れしても好評。したがって、何度も足を運ぶうち、ほとんどの22時からのメニューを制覇しました。フランス語がわからないうちは見るのも辛いメニューで、英語メニューに助けを求めていましたが、興味のあるものは覚えるものですね。今ではフランス語メニューの方がしっくりきて、料理の画像が浮かびます。
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写真は " Pot au feu de saumon à la fleur de sel " サーモンのポトフ。 大きな蓋付きのキャセロールに入って出てきます。味の決め手は、フルールドセル(塩の精華と呼ばれる質の高い大粒の天日塩)、シンプルですが、素材そのものの味が引き立っていて、寒い冬にはぴったりです。

時間は少々遅めですが、夜遊び大好きのモントリオーラーにとっては、22時は夜のはじまり。いつも混んでいますので、予約して出かけましょう。

Lémeac


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今日は、モントリオールのハイエンドなお店が集まるベルナール通り(rue Bernard)にあるシーフードレストラン Le Pier 66 のご紹介です。

毎日、18時以前と21時以降は Table d’hôte を $24で提供しています。というのも、この通りにはテアトル・ウートウルモン(théâtre Outremont)があり、ショーの前後に食事を楽しむお客さん向け。ニューヨークのブロードウェイとまではいかずとも、同じような気分が味わえます。
 
もちろん、ショー以外のお客さんもウェルカムです。更に嬉しいことに、火曜と水曜はドリンク1杯オーダーで、牡蠣が$1で提供されます。 
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こちらは、土日のブランチメニュー、自家製シーフードのスモーク類とベーグル、野菜やピクルスのセットです。プレゼンテーションが何とも素敵で、幸福感は最高潮に達します。しかも、たっぷり二人前あって$16と、かなりお値打ち。

このレストラン、ローカルのシーフードにこだわっていて、アジアの魚は出さないそうな。オープンしてもうすぐ2年、今後も楽しみです。

Table d’hôte は、牡蠣3ピースか本日の前菜+アラカルトから一品で$24
Le Pier 66


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冬がまだまだ長引くそうなので、何か楽しい話題を、と思い、モントリオールのお得なおすすめレストランをいくつかご紹介しようと思います。

今日はモントリオールの真ん中、サンローラン通り(boul St-Laurent)にある、ステーキレストラン Moishes - 今年80周年を迎える、老舗ステーキレストランです。

もともと、"Romanian Paradise" という店名だったことからも伺えるように、ユダヤ系のレストラン。第二次世界大戦の開始と同時に現在の店名に変更しました。そんなエピソードからも、当時の世界情勢を少しだけ想像することができます。

さて、ユダヤ系ステーキの特徴は?といいますと、オリジナルスパイスを使ってシンプルな炭火焼にし、肉そのものの美味しさを堪能できることです。

このスパイスは、東ヨーロッパのピクルス用スパイスから発展したもので、スモークミートの老舗 シュワルツ が最初に作ったと噂されています。今では「モントリオールステーキスパイス」として(このレストランのものは Moishes Steak Spice として)スーパーなどでも売られていますが、基本は、ガーリック、コリアンダー、黒こしょう、カイエンペッパーフレーク(唐辛子)、ディル、そして塩のブレンド。各レストランやメーカーによって、その他のスパイスを加えたり、配合を変えたりしているようです。

さて、レストランに話を戻して、何がお得かと言いますと、、
水曜から土曜までの21時以降、前菜とメインで$29になるサービスがあるのです。

夜遅めの食事でも大丈夫、という方にはぴったり。そうでなくとも時間を調整するだけの価値があります。
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ステーキは、ポテトとピクルス、コールスロー付き。真っ白なテーブルクロスに映える、シンプルで凛とした食卓です。

お得な時間帯でも少しお洒落をして出かけましょう。あなたもモントリオールの歴史の一部になるのですから。


Moishes

21時以降のメニュー


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ブランチの後、デザートが食べたいと言い出した旦那。割と健康に気を使いますが、良い意味で食へのこだわりがないため、好き嫌いなく何でもよく食べます。

そんな彼が、よせばいいのに、商品知識のあまりないサービス係の女の子に、どのデザートがカロリーが低いか、などと尋ねています。この女の子がカロリーについては正解を出せないこと、このお店のケーキのポーションがかなり大きいことはわかっていましたが。

案の定、返ってきた答えは「チーズケーキ」

いや、チーズケーキはカロリーが高いでしょ、と言いたいところでしたが、彼も彼女も「そうなんだ」「そうなのよ」と意見が合致していて、何だかかわいそうになり、やめました。

で、オーダーして出てきたのが写真のチーズケーキ。写真ではわかりにくいですが、日本のそれの倍以上ある、濃厚なニューヨークスタイルチーズケーキでした。甘さもしっかり。

美味しかったから良いのですが、果たしてこれで低カロリーのケーキを食べたと安心、満足できるのがすごい。知らないって怖いな、しかも彼が特別ではなく、こういう感覚の人が多い北米大陸。ま、休日ですし、ポジティブに「おおらか」と捉えておきましょう。


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アメリカ、特にカリフォルニアやテキサスなどではメキシコ料理は定番です。

メキシコ人も多く、英語とスペイン語が併記され、TVチャンネルにもスペイン語のチャンネルがあったりします。

ヒューストンでのこの日のブランチは、Phoenicia(フェニシア)というスーパーに併設されたカフェバー、Market Barで。南米のエッセンスを取り入れたメニューが多く、この日選んだ卵料理も、赤や黄色のパプリカ、玉ねぎをちょっぴり辛いトマトソースで煮込んだものを半熟卵と一緒にいただくというもの。添えてあるのはピタチップス。個人的にはパン、あるいはピタでもチップにせずソフトなままのの方が嬉しいのですが、この国では、ふんわりしっとりが日本ほど尊重されず、クリスピーで顎(あご)を使う食感が好まれるようです。トーストなども、若干焼きすぎで出てきますし、ケーキのスポンジも、しっかりした食感があります。

もともと焼きすぎは好きでないのですが、そこで出されたものはそういうものとしていただく方が、その土地の一般的なもの、普段のもの、もっと大きなところでいうと「食文化」がわかります。

子どもの頃は、ハンバーガーとピザとホットドッグがアメリカの「食」だと思っていましたが、今やメキシコ料理がそれらを凌いでいます。メキシコ料理はヘルシーでバランスも良いので、南部からじわじわと北の方へ広がっていきそうです。

モントリオールからアメリカに遊びに行った知人は、まず行きたいレストランとして、メキシカンファーストフードのChipotle(シポトレ)を挙げました。メキシコ料理がアメリカ合衆国を縦断してモントリオールに広まるのも、そんな遠い未来ではないかも知れません。


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Restaurant L'Inconnu 
5115 St Laurent

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L'Entre-Pots 
1995 Rue Masson

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Le Vieux Velo
59 Beaubien Est

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Sparrow
5322 St- Laurent

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Arts Cafe
201 Fairmont West

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Larry's
9 Avenue Firmount Est

厳しい冬の至福の時間、ブランチタイム。
テラスの季節になるまでは、室内でゆっくり楽しみましょう。


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今年の冬は北米各都市で、かなり厳しい冬を迎えていますが、冬も折り返しにさしかかった(と信じたい)今、モントリオールでは雪の行き場がなく困っております。

毎朝早くに除雪をし、雪を大型ダンプに積んで数箇所の雪の行き場に運ぶのですが、これがもうキャパオーバー。115cmまでの積雪には対応でき、ここ10年このような問題が起こることはなかったのですが、既に145cmの積雪が記録された今年は、そうもいかないようです。

もうすぐ始まる平昌オリンピックは、雪不足に悩まされているとか。人間が欲しい欲しくないに関係なく、自然はあるがまま、コントロールがききません。

モントリオールの春はまだまだ遠い、と昨日Groundhog day の占い結果が出たようです。占いを信じずとも、この雪の山を目の前にすれば、受け入れざるを得ない現実だと思えます。

唯一、期待が持てるのは、メープルシロップの収穫。寒暖の差が大きいほどメープルシロップには好条件、厳しい冬のご褒美を待つこととしましょう。

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モントリオールで営業していたカフェのお客さま。学生やノマドワーカー、近所の方々、ファミリー、と、客層はバラエティに富んでおりましたが、この方は、そのどの層にも当てはまらない存在感がありました。

いつもシックな黒のお洋服、サングラスをかけていることも多かったのですが、その姿を見るたびに思い出したのは、桃井かおりさん。

カフェの最後のお客様が彼女、うちの Momoiさんでした。オーダーは、アイスアメリカーノ。晴れた暑い日のことで、今でも鮮明に憶えています。

C vs M
モントリオールの英語系の2大学、コンコルディア大学とマギル大学。

ライバル同士のそれをテーマにしたドキュメンタリー映画が、本日2月2日(金)コンコルディア大学にて無料公開されます。

モントリオールの大学生の日常を綴った映画、しかも両校学生の製作です。

Condordia University EV Building
Room EV 1.615
Address : 1515 St-Catherine West Montreal H3H 2L5
19:00~20:30

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随分昔から、料理やお菓子の写真を撮っています。食に関するものは何でも興味がありますし、参考になりますから。

でも、一緒に食事に行った相手には、これが楽しいことではない場合もあります。旦那は、どうして食べ物の写真を撮るのか理解できない、と言います。確かに彼にとっては「クール」ではない行為なのです。それでも、食事前の「いただきます」のタイミングに写真を撮る一呼吸をくれるようになっています。

しかし、お腹が空いているときなどは、これを忘れます。それが上の写真。アボカドを一切れ食べてしまいました。そして、思い出したようにフォークを引っ込めましたが、向こうで待ち構えております。

手が邪魔!(フレームに入る!)と注意を促すと、手を引っ込めました。頬づえをつき、「全く、、」といわんばかりの顔で見ています。
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そこまでして撮ることではなかった、つまらないことをしたな、と思いました。

ちなみに写真は、いつものパブのコブサラダです。



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さて、今日はヒューストンのパブについて。

いつものパブになりつつあるこのお店、世界各国からのビールを取り揃えていますが、やはりアメリカ南部とあってか、スッキリ感重視のビールが多いです。猛暑猛暑のヒューストンでは、ケベックビールようなホワイトビールではなく、水のように飲めるビールが好まれるのでしょう。

写真は、オーダーの定番プレッゼル。ソフトで大きなプレッゼルに、クリームチーズソースやマスタードを付けていただきます。

このパブが「いつものパブ」になったのは、アクセス、雰囲気、味が全て良いから。このプレッゼルもホームメイドで本当に美味しく、パブで出される料理の期待値を遥かに超えています。なかなか美味しいパンに出会えないヒューストンでは、貴重とさえ思えます。
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もうひとつ、必ずオーダーするのが、トマトビスク。濃厚なトマトスープで、この完成度もかなりのもの。毎回オーダーしますが、毎回満足、次もオーダーしようと思うのです。

ビールがメインのパブですが、食事が丁寧に作られて美味、雰囲気も良く、最強です。
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テキサス中心に店舗があります
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やりました、Hydro Québec。

ケベック州営の電力会社が、アメリカのマサチューセッツ州に、今後20年間、電力供給をするという契約を結ぶことになりました。この契約に対しては40もの候補があったのですが、その競争に勝ち、見事歴史的大型契約を勝ち取りました。

自然の恩恵は大きいです。その土地の豊富な水源を活かして生み出すクリーンなエネルギーは、ケベック州の大きな財産。この契約で、ケベック州は毎年、約500億円もの利益を安定してあげることになります。冬が厳しいということを最大のデメリットのように人々は言いますが、そういう土地だからこその恩恵があるのです。メープルシロップ然り。

自然には敵いません。

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写真は、1907年から2009年までモントリオールの人々を楽しませてきた競馬場、Blue Bonnet。(後にHippodrome de Montréal に改名)

この近くにあったのが、オレンジ・ジュレップ。この2つの組み合わせが、当時の人々の週末の定番だったとか。

初代オレンジ・ジュレップの建物↓
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経験してみたかったな、と思います。今ならどこへでも行けますが、過去へは戻れない。どれだけテクノロジーが発展しても、過去のその時代を肌で感じることは出来ない、と思うと、だからこそ、歴史あるアイコンは残ってほしいと切に思います。


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モントリオールのアイコン、オレンジジュレップ。歴史は昨日のブログでご紹介しましたが、もう少し続きを。

この、誰もが知ってるドリンクは、もともと家庭で作っていたとあって、再現レシピが色々出ています。オレンジを使っていることは確かなのですが、ちょっぴりミルキーな感じで、ただのオレンジジュースではない、というのがハマる要因なのかも知れません。

というか、ここを通ったら寄らなきゃ、という暗黙のルールがあるようにも思いますが。

さて、そのレシピですが、創業者のジボーさんが家庭で作っていたものですが、より安く作れるように、コストのかかるオレンジジュースの量を減らして、代わりに牛乳や卵白を入れているとか。え、それが功を奏したの?と思うと何だか複雑な気持ちになりますが、食べ物や飲み物は余計なことを考えずにいただくのが、一番幸せで正しいジャッジができます。

話をレシピに戻しますと。

様々なコピーキャットレシピが出回りましたが、実はパテントをとっていたものが公開されました。但し、ボトル販売用で、店頭のものとは少し違うようです。スキムミルクパウダーは牛乳に、ペクチンは卵白に、それぞれ相当量を置き換えると良いらしいので、試してみる価値ありです。

それにしても、Julep(ジュレップ)という洒落た名前もレシピも、パテントを取っていたとは、すごい。商売上手ですね。
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このオレンジの大きな球体、モントリオーラーなら誰もが知ってる Gibeau Orange Julep(ジボー・オレンジ・ジュレップ)というファストフード店です。

このお店を有名にしたのは、飛行機からも見える、この大きなオレンジの建物。そして、名物のドリンク「オレンジ・ジュレップ」です。

もともと、創業者のジボー(Gibeau)さんが、家庭で作っていたドリンクを公園で売り出し大人気を博したことが始まり。1932年のことです。その後、1945年に、当時は全く開発が進んでいなかったDecarie という道路沿いに、今より若干小さな2階建てコンクリートの球体のお店を構えました。今でも目を惹く形ですから、当時は皆が度肝を抜かれたことでしょう。ジボーさん一家が、その2階に暮らしていると信じていた人も多かったようです。

現在のお店になったのは、1966年。Decarie の道路拡張に伴って少し移動しなければならないことから、大きな大きなオレンジ(直径12m、内部は3階建て)が生まれました。

当時のカナダもアメリカも、車で来て車の中で食事をするドライブスルーがメジャーだったので、ローラースケートで商品を運ぶウエイトレスが活躍していました。映画でしか見たことはありませんが、古き良き時代です。他のドライブスルーがこれを廃止した後も、このお店のローラースケートは、なんと2005年まで続きました。

上空から、この大きなオレンジが見えると、モントリオールに帰ってきた、とホッとします。モントリオールの歴史に刻まれつづけ、このまま変わらずあってほしい、とみんなが願う「オレンジ・ジュレップ」は、成功の象徴としても輝き続けています。

HPはありません。そこも良いところ。
こちらはYelpの情報です


ビール
世界的に人気のあるビール、贔屓目を差引きしても、ケベックは世界有数の美味しい地ビールの宝庫です。

モントリオールにもブリュワリーが点在し、瓶詰めのものをスーパーやデパヌール(コンビニ)、SAQ(政府運営の酒屋)で買えますが、やはりブリュワリーで樽から注がれた「生ビール」を楽しむのが一番です。

今年は例年以上に厳しい寒さのモントリオールですが、ビール好きに嬉しい朗報が届きました。

なんと、モントリオールのブリュワリーで74種類ものビールが楽しめる「パスポート」を$40で販売するというもの。

19ヶ所で楽しめますから、色んなブリュワリーやお店を巡りながら、モントリオール・ビールを制覇できます。一杯5oz(150ccほど)ですが、お試しには充分。本当に気前の良いイベントで、こういうことをサクッとやってしまうのが、モントリオールの面白くて楽しいところ。

もちろん$40にチップは含まれておりませんので、少し弾んで渡しましょう。ま、一杯では足りないので、追加ビールと食事もオーダーしたくなりますが。

「パスポート」はオーダーして3日で届き、期限は5月末までなので、テラスでビールの季節まで使えます!さらに、このパスポートを3冊買うともう1冊は無料。

みんなで乾杯!寒い冬を乗り切りましょう!

Le Passeport des Microbrasseries(ブラッスリー・パスポート)



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モントリオールの大きなサンドイッチが名物のカフェ、サントロポール。

1976年オープン。今ほど健康やオーガニックと騒がれていない頃から、野菜たっぷりのサンドイッチを提供していました。

カラフルな店内、小さな裏庭もあり、誰かの家に遊びに来たような感覚。ボリュームはあってもヘルシーな感じのするサンドイッチ。そしてフェアトレードのオーガニックコーヒー豆を使用した自家焙煎コーヒー。

楽しく心地よく過ごせる空間と何度も行きたくなるメニューに、モントリオールらしさが溢れています。

ランチタイムは、サンドイッチハーフとスープのセットがおすすめ。他にも、ミルクシェイクなどのドリンク、アメリカンなケーキも美味です。
メニュー

ひとりでもいい時間が過ごせます
Cafe Santropol


カナダ国旗
この度U.S.Newsから発表された、ベスト・カントリー・ランキングで、カナダが総合2位に輝きました。オリンピックなら総合銀メダルです。

1位はスイス。以下、カナダ、ドイツ、英国、日本、スウェーデン、オーストラリア、USA、フランス、オランダ、と続きます。

このランキング、Y&R's BAVグループとペンシルベニア大学ウォートン校の David J. Reibstein 教授が開発したもの。21,000人からの意見を基にしていますが、各自とそれぞれの国との関わりも査定した上でデータ化されています。また、文化的影響力、ビジネスに対する寛容性、クオリティ・オブ・ライフ他全部で9つのサブランキングがあるのですが、それぞれが総合ランキングに占める割合は、PPP(購買力平価)などビジネススクールらしい要素が絡み、アカデミックな視点から決定されています。

9つのサブランキングは、Adventure、Citizenship、Cultural Influence、Entrepreneurship、Heritage、Movers、Open for Business、Power そして Quality of Life

この中で、個人的には一番気になる Quality of Life のランキング、1位はカナダでした。何ら驚く結果でもなく、実際、世界一「暮らし」の満足度が高い国だと思います。

ちなみに日本は総合5位。サブランキングのEntrepreneurship(起業家精神)では2位で、実際、起業の自由度は高いので、納得でした。

縦軸と横軸の指標を変えて色んな角度から国を見られるデータもあります。Great Foodという指標にしてみたら、、カナダのスコアは低い。いやいや、モントリオールにいらっしゃい。「食」のレベルは世界屈指ですから。


Best Countries Ranking 2018




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氷が割れて、温かいとさえ感じる夜

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このマカロン、いつものトレジョ(Trader Joes')(アメリカのカリフォルニア拠点の全米にあるスーパーマーケット)で買いました。

冷凍ですが12個入って$4.99、街のパティスリーなら2~3個しか買えないお値段でいて、しかも美味。すごいな、と思ったら、Made in Franceでした。
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フランス製なので、Trader Joes'ではなく、名前は Trader Jacques'。こういう遊び心は、さすがトレジョです。

このスーパー、人をファンにしてしまう要素ばかりで、とても面白い。私にとっては、アメリカで最大の出会いで、もし今大学生だったら、間違いなく卒論テーマにします。

書き始めるときりがないので、今日はこの辺で。。


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シカゴスタイルのホットドッグ

100%ビーフのソーセージ
決まったトッピング
ケチャップ不可

が定義だそうで、どのお店もこれを基本にしています。

トッピングは、大きなピクルス、トマト、玉ねぎ、スポートペッパー(唐辛子のピクルス)、レリッシュ。これに、マスタードとセロリソルトをかけます。

アメリカでもカナダでも、ホットドッグはメジャーな食べ物。ピザやハンバーガーと同様、どこにでもありますが、街によって特徴があるのが面白い。特にシカゴのホットドッグはユニークです。

ジャンクフードは好みませんが、た
まに食べるホットドッグは、なかなかの楽しみ。モントリオールでも、たまに食べたくなって、サンローラン通りの老舗に立ち寄ったりしています。

そういえば、モントリオールで "Hot Dog" を "Chien Chaud"(Chienは犬、Chaudは熱い)と表示しているのを初めて見たときは、そのまんま!と笑いましたが、中国語でもホットドッグは「
熱狗」、そのまんまです。

最近は、忙しくて夜遅くなった日などは、家でホットドッグを作るようになりました。

我が家のスタイルは、こだわりのソーセージとマスタードのみ、大きなピクルスを添え、ビールと共に。非常にシンプルですが、お祭りやスポーツ観戦みたいで、ホットドッグナイトの日は、何だか楽しい。
調理時間は5分ほどですが、それと同じくらい時間をかけるのがソーセージ選び。普段は買い物に全く時間をかけない旦那が、これだけはじっくり吟味して、複数のソーセージを比較して選びます。いつ訪れるかわからないホットドッグナイトに備え、冷蔵庫にオーガニックとか添加物不使用のソーセージをストックしています。私としては、若干チープなソーセージの方がホットドッグには合うような気がするのですが。
今度、ホットドッグ用のパンを作ってみようかしら。こだわりソーセージの引き立て役になるベストなパン、意外に難しそうです。


モントリオールの公用語はフランス語ですが、ほとんどの人がバイリンガル、英語が通じます。

それに加え、多くの移民が母国語を守っているので、トリリンガル率はカナダの都市の中でも群を抜いて高く、21パーセント。実に、5人に1人は3ヶ国語を話すということになります。
ちなみに、トロント、バンクーバーがそれぞれ11%、10%ですから、フランス語が公用語として守られている効果がしっかり表れていると言えます。

トリリンガルのうち、フランス語と英語以外で一番多いのは、、

なんとアラビア語。

感覚的にはイタリア語かポルトガル語では?と思いましたが、確かに中近東からの移民が多いので納得です。

ちなみに日本語はというと、このマップにも載っておりません。(フランス語と英語以外の母国語分布マップ)
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少々寂しい気もしますが、その分日本人が少なく、外国語習得にはうってつけの環境とも言えるのかも知れません。

モントリオールへいらっしゃい!


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